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角川61式戦車

NPO法人の会報作成のために、写真を整理していたら懐かしい写真が出て来ました。
今から15年以上前になりますが、当時勤めていた横浜の中古車屋さんの社長に連れられて、相模原の解体屋さんに戦車があるというので見学に行ったときの写真です。
まあ、解体屋さんに戦車があるという話が「マユツバ」なので、ブルドーザーの見間違えでしょうとタカをくくって出かけたのであります。

61-1.jpg
ところが現場に着くと・・・どど~おん、と61式戦車が鎮座していらっしゃるではないですか!!

61-4
こんな感じに、トラックに挟まれてにゅう~と現れる感じで、膝頭がガクガクブルブルです。
この辺まで近づいてみると、これはアレか?
と、無駄な知識が総動員されますが・・・

61-3.jpg
やっぱりアレだよな~と持ってよく見ても、本物か?と思う出来栄えです。
持ち主さんの許可を頂き、上ってみてやっと確信が持てました。
ドラム缶の上を歩くような音が、カンカンと響く感じは明らかに薄い鉄板で製作されている証拠。
キューボラやペリスコープは実物と形状が大分違います。
これは、角川映画が「戦国自衛隊」の撮影のために製作したプロップ(実物大模型)です。
当時は今ほど自衛隊が撮影に協力的ではなく、まして劇中で自衛官があんなことや、こんなことまでしちゃうという筋書きでは、戦車貸出しは絶望的ということで、それなら作ってしまえということになったそうです。
しかし、よく出来てますね。
映画が1979年公開ですから、この写真を撮った時点でも製造から17、8年経過しているわけで・・・変な貫禄と言うか、風格が漂います。

61-2.jpg
こちらは貴重な砲塔内部写真。
砲尾は野砲のような閉鎖器が付いています。
劇用の発砲メカニズムは詳しく知りませんが、空砲のようなカートリッジを使用したシズテムになって居るようですね。電話線のようなコードの先には撃発用と思われる電気スイッチが付いていました。

博物館の収蔵品としては賛否が分かれるところですが、「映画に出てきた戦車」という企画展示は是非とも実現したいと思っております。

・・・しかし、何度交渉してもオーナーさんは絶対に手放しそうにありません。トホホです。

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最近も某IT会社の

最近も水色になって六本木を某IT会社のキャンペーンで頑張ってましたね。結構お年寄りだけど楽しいもんですね。

>mみのみの様
そのようですね。実は、そのイベントの企画会社から戦車貸してくださいと問い合わせがあり「まだ、持ってません!」とお断りした経緯があります。そのときにこの61式戦車の存在と所有者様をご紹介した経緯があります。ネットで拝見する限り、イベントも大盛況だったようで嬉しい限りです。

おお戦国61式ですね〜

砲塔がずんぐり気味ですが 良く出来てますよね 戦国61式実物見てみたいです 61式は自分が若い時にすでに旧式だのポンコツだのと言われたりしてましたが、、、、、
演習後半で くたくたのボロボロになりまくりで離脱の時、駆け足でなく 61式戦車が来てくれた時は まさに地獄に仏 背中に跨乗させてもらった時 頼もしく感じました 力強そうな車体を間近で見たら これなら⚫️⚫️⚫️ト戦車も一撃じゃー、なんて思いました🤗 懐かしいです 富士ではシャーマン戦車改造のクレーン車?回収車?も見たりよじ登ったりした記憶もあります
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

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