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MVTF恐るべし・・・♪

自衛隊の全国の駐屯地に展示してあるM4シャーマン戦車は、イージーエイトという米軍が装備したM4戦車の最終新化型です。自衛隊草創期に米軍から貸与され、国産の61式戦車が行き渡るまで、長きに渡り活躍した戦車なのです。
その原型となったM4A1型とかA2型は、残念ながら貸与されなかったので、現在日本国内では見学できません。
もちろん、各国の戦車博物館には必ずと言って良いほど展示されいますが、内部を見学する機会はそうそうありません。
そこで、早速内部探検スタート。初期型であるA2型はイージーエイトと比較して砲塔が小さいので狭いのだろうか?と思ってましたが、装備される大砲が一回り小ぶりなので、内部で狭さは感じません。
もちろん、MVTFにはイージーエイトもあるのですが・・・写真左のM4戦車は戦後イスラエル軍が魔改造したM50スーパーシャーマンです!
IMG_4859.jpg
ここビックリするところです!
もちろんレプリカではなく、本物です。なんでアメリカにあるのでしょうか?

1948年に独立を宣言したイスラエルですが、ぐるり回りをイスラム国に囲まれていたのです。
その国土を守る戦車戦力は密輸やスクラップとて輸入されたM4シャーマンからスタート。
隣国シリアでも状況は似たようなものでして、アメリカに後押しされたイスラエルに対抗するために敗戦国ドイツから四号戦車をスクラップとして輸入し、整備戦力化したそうです。
この写真に写る3台の戦車は、そんな大国間の思惑に翻弄された、中東諸国の独立という旗の下で異国の地で代理戦争ともいえる過酷な試練を潜り抜けた、米、独戦車なのです・・・

イデオロギー的な難しいお話はさて置き、戦車を媒体とした比較文化論的な視点で眺めてみるにはMVTFはうってつけです。
米、独の主力戦車を観察したあとは、ソ連の戦車に移動しましょう。
IMG_5009.jpg
T34/76戦車の内部は初めて見ますが、想像以上に広く感じます。
物理的な広さと言うより、必要最低限のモノしか付いていない広さ・・・もしかしたら必要なモノまで付けていない広さと言いますか・・・わかり易く言えば、安っぽいです
IMG_4887.jpg
こちらは後期の武装強化タイプのT34/85。チェコ共和国ではレストア途中のバラバラ状態での見学でしたが、今回は完全な個体に搭乗。よく出来た戦車ですが、シャーマン戦車が戸建て住宅とすれば、さしずめ集合分譲住宅と言ったところ。

その例えで言うなら、高級注文住宅というべきドイツのパンター戦車は贅沢です。
IMG_4851.jpg
大きな戦車ですが、内部には精密機械がいっぱい!
狭く感じるさまは、潜水艦か発電所の内部のようです。

自分の視点で記録するとどうしてもマニアックな記事になっちゃうので、一般の方には同行した妻のブログの方が親近感があるかな?コチラ(その1)コチラ(その2)ご一読を・・・

IMG_4408.jpg
初めての旅行会社手配ではない、外国の国内線移動の旅も無事に終わり、残る3日はユニバーサルスタジオとディズニーランドを堪能して参りました。

MVTFレポートはNPO法人防衛技術博物館を創る会の次号会報で詳細レポート予定です!

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安心しました。

このような視察旅行に同伴された方の反応を心配していました。奥さんのブログを拝見させていただき一安心。ただ、これでは歯止めがきかないなとという別の心配が。老婆心てやつですが。

こういうツアー組んだらそれなりの需要あるかもしれないですねー

>石川様
ストッパーはいろいろありますので、安全装置の解除が大変なくらいです。これくらいで丁度良いです(笑)

>JB3298号様
ところがどっこい、意外なことにツアーは成立しがたいのですよね。
タイミングもあるとは思いますが、やはり本当に海外に見学に行くのはよっぽどの変わり者だけです。

オーバーホールの番組で、ほぼ車体のみパンターから修復したパンターかな?

>その番組は未見ですが、おそらくそのパンターです!
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

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