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季節はずれの大雪!?の巻

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ここは御殿場と山中湖をつなぐ国道138号線仁杉交差点付近。昨日、月曜日の昼前から白い物が降り始めたと思ったら、午後2時過ぎにはご覧の状態です
ここは御殿場インターから山梨県へ抜ける幹線道路の御殿場市街から、富士山麓への入口にあたります。写真ではよく判らないかもしれませんが、かなりの上り坂で標高は500mくらいでしょうか?ここから県境の篭坂峠(標高1100m)まで距離にして十数キロ、空いていれば20分ほどで着いてしまう位置なのです。
が、この状況でノーマルタイヤでこれ以上行けるはずがありません!雪山登山と同じで引き返す決断がいかに難しいか、今回も実見させて頂きました。
この先は50m間隔で身動きとれなくなった車が並び、交通は麻痺状態となっていました。多くのドライバーがチェーンやスタッドレスで準備万端整えても、安易な考えのドライバーがたった一人でもいれば渋滞の引き金になるのです。皆さん、山岳地帯へお出かけの時にはタイヤチェーンの携行をお願いします。そして、準備がない時には引き返す決断を早めにお願いいたします。
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渋滞を避けて、一本裏道にはいるとご覧のように路肩がどこなのか分からない状態!キケンです!!
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SOSで陸上自衛隊富士学校がある須走地区へ・・・かなり地元民が使うメジャー裏道ですが、午後3時ごろにはこの状態。スタッドレスタイヤでもFR車は登れずにUターンする姿も・・・。このあと、あちこち走りまわり、会社に戻ったのは日付が変わった午前2時過ぎ・・・最後のレッカー車が帰社したのは明け方4時半ごろでした。

御殿場は3月いっぱいは滑り止めが必要です!桜が咲いたからといって、油断大敵季節はずれの大雪に!の巻でした。

「モデラーズフリマin静岡2010」27(土)~28(日)

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朝6時にカマド本社を出発、一時間半ほどかけて静岡市内のイベント会場へ到着です。ミニ四駆コース設営前の広々としたスペースで、ケッテンクラートを搬入します。ダッシュボードにはこの日のために装着したメーター類が輝いております。前日は日付が変わるまで組み付けしておりましたが、そのため当日は自走にて搬入ができました。やっぱり、手押しでは格好悪いですもんね。
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展示の度にQ.「ライトは付いていないんですか?」A.「はい、後期型では簡略化され廃止されました」というやり取りを一日中繰り返すので、今回は前期型フロントフォークとヘッドライトをイーゼルにセットして並べて展示しました。するとQ.「これはなんですか?」A.「これは前期型の部品です。展示車体は後期型です」と質問内容が代わっただけで、質問に答える手間は省力化出来ませんでした(笑)。次回は説明用のポップボードを付けることにします・・・。
カマド出展スペースも準備完了。初日の土曜日はちょうど「SATマガジン」の発売日だったので、注目度もいつもよりちょっぴり高かったです。
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さて、今回のイベントから当社へのご依頼はこちらの「見ながら作ろうケッテンクラート」への実車展示だったのですが、本当に参加してくださる人がいるのだろうか?とちょっぴり不安でした。しかし、当方の不安など吹き飛ばすようなこの真剣な眼差しを見てください。製作途中で疑問点があると実車を確認、それでも解決しないと自分のところに質問にくるという真剣な姿勢は高感度アップです。
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実物の履帯と1/6スケールの某海外メーカー製品を比較。ひとつひとつの部品が大きいだけに実車取材していないことがバレバレの大味です。存在感があるだけに残念なキットですが、もともとアクションフィギュア用のおもちゃですから、仕方がありません。だけど、この大きさのおもちゃを写真資料から想像力だけで創造するエネルギーには脱帽です。
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初日のお昼から、2日目の昼過ぎまで9時間?ほどの時間で皆さんしっかり完成させました!凄いですよね!!さっそく投票用紙が配られ、来場者が真剣に作品に見入っています。自分は「オーナー特別賞」を設定して頂いたので投票せずに意中の作品を決めておきます。
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そして、栄えある(かどうか知りませんが)「オーナー賞」はこちらの作品。映画「プライベートライン」のワンシーンを彷彿とさせる1/48スケールの手のひら大です。作品もしっかり限られた時間で作り込まれていますが、何より着想とケッテンを覗きこまないと良く見えない配置がマニア心をくすぐります!?
はずかしながら表彰式にて、最近お気に入りの映画「カーズ」グッヅコレクションからラジコン&サーキットセットをプレゼント。ケッテンとまったく関係なくてすみません・・・。
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そんな2日目は午後から静岡市内は雨模様。しかし、イベント終了後の撤収はドリフのセット並の早業です。流石はプロ!!おかげさまで搬入同様、屋内広々スペースで雨に濡れずに出来ました。
そして出発時には雨があがり、晴々とした気分で会場を後にします。やはり普段の行いが良いことが証明されました(笑)

ハイブリッド車セミナー

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好き嫌い、良いとか悪いとかに関わらず、国のエネルギー政策の一環として今後ますます販売台数が伸びるハイブリットカー。その仕組みとメンテナンス上の注意点を勉強するために、「あいおい損保自動車研究所」の鈴木先生に講師をお願いして午後からお勉強会を実施しました。
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座学のあとは20型プリウスと30型プリウスを並べての実車講習です。通常メンテはともかく、事故車両入庫時の注意点などは真剣に聞き入ります(当然ですね)。エコカー補助金制度の導入後、売れに売れているハイブリット車ですから、数年以内にはワゴンRやカローラを扱うような頻度での入庫整備が発生します。個人的には国の自動車政策、税制思うところ多々ありますが、実際に講習を聞き、ハイブリット車の制御システムや回生ブレーキシステムが今後の燃料電池、電気自動車の技術のコア技術だと判れば、技術立国日本の進むべき一つの道であることは理解できます。
ハードとソフト両面で脱化石燃料自動車で21世紀をリードすることも大切ですが、メンタル面でも古いものはダメ、新しいものは良いという単純思考を見つめ直し、欧米並みに自動車を文化へ昇華させて欲しいところです。

ケッテン水温計完成

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3月3日の日記でご紹介した、水温計の文字盤。週末の展示へ向けて組み付け作業に入ります。まずは妻が作ってくれた文字盤を丁寧に切り抜き、愛用の3M社謹製スプレーのりを使ってオリジナルのっぺらぼう文字盤に貼り付けます。いかがですか?写真で見る限りではオリジナルと見まがうばかり(自画自賛)

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メーター本体は写真集などで見ると黒で塗装されていますが、これはシュバルツグラウ(ジャーマングレー)ではないかと解釈。ジャーマングレーは一般に想像されるよりも黒っぽいので、仕上がりをみても正解ではないかと思います。汎用メーターとは言え、ミルスペックで軍に納入するものを普通の黒でペイントとは想像できないのです。まあ、これも自己満足の類ですが、仕上がりは上々、ガラス越しに見える文字盤はこのブログを読んでいない方にはオリジナルにしか見えないでしょうね。

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さて、組み付けを待つメーターアッセンブリー。まだ出番は先のようです・・・配線の取り回しに思った以上に時間を取られており、少しピンチだったりします

最終確認

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ほぼ完成したキューベルワーゲンをオーナー様が確認のため来社。細かな部分をチェックして最終調整。
気になる部分を確認のため車内へもぐりこみ、レストア鈑金師が説明しているようです。今回は、見えない部分や初期型キューベルの独特の部位にかなりこだわった仕上げになっていますので、オーナー様のチェックもマニアックです。
仕上がりにはご満足頂けた様子。
さて、完成まであと一歩です。

ファインモールド社へ

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ここは愛知県某所にある、プラモデルメーカー「ファインモールド」さんの応接室。その筋では日本戦車研究家としても有名なS社長の秘蔵資料を手にするのは、これまたその筋では有名な軍事ライターの古是三春さんと、編集者の小泉さん。とても濃いです。資料もメンバーも・・・。
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手にする資料が気になるので、もう少し近づいてみましょう。・・・なにやら漢字とカタカナで難しいことが書いてあります。日本軍の戦車についての資料のようですが、やはり良く分からないので、さらにアップで・・・
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「チリ車説明図」と書いてあります・・・チリ紙交換の車か?と思った貴方には全く価値のない紙屑ですから、間違っても捨てないようにしてください。判る人、興味のある人はすでにPCモニターに顔が近づいています。さらに古是さんが手にする資料には「チト車」と書いてあります!!残念ながら内容はこのブログでアップ出来るような軽いものではありません。いずれ「ファインモールド」さんから「四式中戦車」のプラモデルが発売されるまで楽しみに待ちましょう。
しかし、「見ていいよ」と言われても、手にするまでに心の準備に数分掛かりました。今は昔、某戦車雑誌にチト車の四面図を描いた過去もあるので、思い入れのある戦車なのです。最近、一次資料に触れる機会が増えていますが、これはおそらく世界にたった一冊の国宝級!!手と心が震えました。S社長、貴重なお時間と資料閲覧ありがとうございました。

モデラーズフリマまで・・・

早くも一週間を切りました
先方はしっかりHPで告知して頂いてますし、後には引けません・・・が、作業は遅々として進みません
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写真のとおり、先日車体からごっそり抜き取った配線を一本づつ、メインハーネスは5~6本束ねて金属製のフレキシブルチューブに通します。書いてしまえば簡単ですが、配線の端には接続用の金具があり、これを切除してからチューブに通し、再び新品金具を圧着します。
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取り付けるとご覧のとおり、なかなかどうして良い感じです。しかし、前回のレストア時には走らせることを優先して、前オーナー様のレストア時に適当に配線されたままに、もう一度組み上げてしまっていたので、今回は写真集と首っ引きで考えながらの作業となります。そんな理由で完成が危ぶまれる訳なんですよ!・・・最悪の場合は形だけ組み上げて、当日は皆さんに押してもらっての搬入というケースも想定されます

ドイツよりの部品

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やっと届きました・・・やはり3週間ですかね、最短です。なんとなく郵便事情が悪そうなチェコあたりでも1週間から10日で届きますし、オランダやベルギーからだと最短4日~5日で届くこともあります。やはりこのお店がルーズなのでしょう。さて、今回の入庫はBMWR75用のフロート左右1セット、燃料コック、そしてオーバーホール時にひずみが発見されたカムシャフトです。とくにカムシャフトは許容範囲かな?という判断で一度組み付けて見ましたが、結果ダメということで改めてエンジン降ろし、分解・交換となります。今度こそ!っと思いだけが先走ります・・・ほんと何とかなって欲しいものです。今回の反省は、素性わからない不調エンジンは使えそうな部品を再使用しては危険、ダメそうな部品は全部交換が原則です。部品代をケチると時間と工賃を浪費することになります・・・。

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とにもかくにも、届いた部品をレストア工房へ納品に行けば、ここはどこ?仕上がったキューベルとシュビムを並べて来店者様を楽しませようという心配りのようですが、どこの博物館かと思っちゃいますね。シュビムはついでに幌を日蔭干し、幌を上げた写真はアップした覚えがないのでお初でしょうか?これを見たレストア工房鈑金師は「かぼちゃの馬車みたいですね」と。う~ん、言いえて妙とはこのことでしょうか・・・たしかにそうなのですが、軍用車に使う形容ではないよなと一人思うのでした。

「アフターマーケットEXPO」2010

という催しが東京ビックサイトで開催。内容は自動車修理・鈑金補修などの最新手法、工法、工具の展示会です。
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毎年、BSサミットでセミナーを同時開催していますので、今年も参加。いろいろと勉強になります。トヨタさんをはじめとするディーラーの動向、カー用品販売チェーン店の今後の展開、欧米のBPショップの現状など、貴重な情報がびっしりです。中でもBSサミット2世会主催の、事業継承などに的を絞ったパネルディスカッションは初めての試みで、業界の共通の悩みである事業継承と、地域での生き残りを賭けた差別化戦略についていろいろと勉強になりました。
みんな頑張ってます。自分もカマドも頑張らないとね!!

チェコからの荷物

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お客様の注文分と在庫分のキューベルワーゲン用部品が届きました。海外からの小包は、なぜだかワクワクします。どんな具合かな~と、開けてみましょう。

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中身はこんな感じ。判る人には判り、知らない人には謎の部品がぎっしりです。

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この小さなヘルメットみたいな物は、Notekライトという防空灯。キューベルワーゲンをはじめとする軽車両から、タイガー戦車までドイツ軍車両には欠かせないアイテムです。最近ではオリジナルで程度の良いものは少なく、あったとしても現地での価格が5万円を超えることもあり、安いものはそれなりの程度だったりします。今回入手したものは、戦後チェコスロバキアで生産されたまったく同形状の未使用新古品(N.O.S)です。オリジナルとの違いはNotek社の刻印がないことくらいです。こだわるコレクターには不向きですが、実用で使用する向きには最適の商品です。
スタンドはチェコ製のレプリカ新品。コピー品ですが、一点一点手作りで、機能を含めて完全に再現されています。

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戦場ではライト類は戦闘での破損を防止するために、簡単に脱着できるようになっています。写真のようにコネクター式になっていて、スパナ一本で簡単に外せます。戦闘用車両ではボルトではなく、蝶ネジ状の金具が付いていて、工具なしでも脱着可能なものまであります。
組み立てて、卓上スタンドにしても面白いかもしれません♪

今回入荷分5個のうち、あっという間に4個は商談中(売約済み)となりました!!ありがとうございます。

東京見物!?

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華の都の靖国神社からスタートした一日目、正確には衆議員会館にて軍事研究家の古是先生と待ち合わせ後に移動してきたわけです。目的は6月に開催予定の、下田四郎氏「玉砕の鉄獅子サイパンからの帰還」出版記念東京講演会の会場打ち合わせ。今回の会場は定員150名という小ホールなので、事前申し込み制になりそうです。

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さて、遊就館にごあいさつしてから靖国神社をあとして文部科学省に向かいます。昭和8年竣工の旧館は趣があり、緊張して入館。入口の警備員に目的の生涯学習政策局の場所を尋ねると「通り抜けて、奥の新館へどうぞ」と案内される。中庭だったと思われる空間には、近年流行りのガラスを多用した明るい吹き抜けのエントランスの中央にエスカレーターがあり、そのまま2階へ。このフロアーが新館の入口と連絡通路になっているのです。ここで、今回の主要目的である面談に臨みます。とりあえず、一般的な質問から始まり、初歩的な質問を繰り返し担当官を困らせたのは秘密です。しかしながら、一つ一つの質問に真摯にご回答を頂き、何やら方向性らしきものが見えて参りました。何を聞きに行ったのかは、夏ぐらいまでお待ち下されば当ブログにて公開できると思いますので、しばしお待ちを!
このあと神保町SATマガジン編集部へ取って返し、昨年の夏に発売して好評だった「戦後の日本戦車」の続編、「日本陸軍の戦車」の編集会議。さらに某大手出版社のとっても偉い方と小林源文先生も交えて会食。何を食べたかも良く分からずに、カレーパンをコンビニで買ってから水道橋駅近くのビジネスホテルに投宿。2日目に備えます。

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二日目の朝は、市ヶ谷は防衛省正門前にて待ち合わせから。昨日に続いて古是氏にお付き合い頂き、氏の旧知である幹部自衛官のご誘導で陸上幕僚監部広報室へ。ここは平素「SATマガジン」浅香編集長が取材申請、掲載許可でお世話になっているとこなので、まずは営業のごあいさつ。引き続いて本題へ・・・ここでも前例のない話なので、担当してくだったI二佐を困らせたことは内緒です。しかし、思いのほか好感触だった気がします。何を動き回っているのかは、夏ごろまで待ってください。必ず公表しますから!!

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実のところ、市ヶ谷駐屯地時代を含め、市ヶ谷防衛省へは初めて足を踏み入れたので、まったくの御上りさん状態。浅香編集長のブログに書かれた「スタバ」が実在したので証拠写真を!!(笑)

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これは極東軍事裁判が開かれた旧陸軍参謀本部の建物。防衛省の市ヶ谷移転に伴い、一部を現在の場所に移転。こじんまりとしているが十分に往時を偲ぶことが出来ます。自分の生まれた年にここで三島事件があったんだな~と思い、感慨深かったです。

さて、問題です

この三台のキューベルワーゲンはある共通点を持っています。それは何でしょうか?
ヒント→前期型、後期型がどうこうと言うようなマニアックな問題ではありません。

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答え→三台とも同じ車。

一番上は1980年代後半と思われるドイツでの撮影。ほぼこのままの状態で2000年前後に日本に輸入されました。なぜか、中古車情報誌カーセンサーのスペシャルショップ探訪記みたいな記事で相模原某所でレストア中の写真が載っており、見学させて頂いたので間違いないです。

2枚目は数年前に撮影した同じ車。輸入したコレクターから現オーナーさんに渡る段階で全塗装されました。幌も交換されているので、同じ車だとは気が付く人は少ないです。

3枚目は本日、カマド本社にて撮影。今回、オーナーさまのご希望でアフリカベージュにて全塗装致しました。全塗装とは言っても、レストア作業をともなうものでかなり本格的に仕上げさせて頂きました。くわしくは弊社レストア工房のブログにて。
この様なケースは古い車では良くあることで、キューベルワーゲンに限っても雑誌等で掲載された時期が違うだけで同じ車両ということは良くあります。ですから、ちょっと詳しい方ですと「カーマガジンに10年ぐらい前に出てたね」とか、「4x4マガジンに10年くらい前に出てたね」と覚えておられる方も多いですが、それぞれ今回のようにレストアされ、今では掲載当時とは違うオーナーさまが違う仕様で乗って居られます。要するに、思っているほど国内生息数は少ないということなのです。そんな理由で、カマドではオーナーさまと二人三脚で大切に未来へ向けて走らせたいと思うのです。

彼らはやってきた!

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オランダからメーターが二つ届きました。いままで付いていたリプロ品と並べるとこんな感じ。左がオリジナルで、右がリプロ。リプロ品もそれなりに頑張って作られていたことは判明しました。が、やはり放つオーラが違います。こればっかりは寸法を真似るだけでは再現できない部分です。
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スピードメーターはオリジナルの方には「NSU」のメーカー名があり、排気量表示の1,5の点がカンマですが、リプロは1.5の点はドットです。速度表示の文字の大きさや、配置も微妙に違います。タコメーターも「NSU」というメーカー名が無いことを除けば同じような感じで、オリジナルとは言え、一度オーバーホールされているようで、針は白くりペイント(結構適当・・・)されています。さて、思いのほか早く部品がそろってしまったので、作業を急がねばなりませんぞ!!

それはオランダからやってくる

ドイツ、チェコ、ポーランドと過去2年間に渡り、探してもらったケッテンクラートのスピードメーターとタコメーター。レストア時には全く脈がないと思っていたアメリカからリプロパーツが入手できたのですが、タコメーターは針の回転方向が逆だったり、デザイン的にもコピー然とした作りでいまいち納得できない品物でした。
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今回、モデラーズフリマに合わせてなんとかしたいと思ってましたが、その思いが神に通じたのか?昨年シュビムを譲ってくれたオランダ人コレクターから久しぶりにメールが来ました。そういえば、彼もケッテンをレストアしていたな!?と思いだし、メーターを持ってないか聞いてみました。すると「あるよ、売ってもいよ~」と写真を送ってくれました。見る限り、オリジナルあるいは非常に良く出来たリプロ品で即購入決定!!いままでのメーターと違い、メーカー名である「NSU」の文字もしっかり入ってます。問題は27日の展示に間に合うかどうか?だけです・・・。
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さて、ケッテン本体はメーターパネルを外し、すべての配線を引きずり出して仕上げ直しです。理想は来週中に配線をやっつけて、到着するであろうメーターを組み込み、水温計を完成させて出来上がりが25日。どうでしょう?

戦車教導隊射撃競技会

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「富士学校戦車教導隊射撃競技会」を見学してきました。午前八時前に畑岡射場に到着すると小雪が舞っていたので、どうなる事かと思いましたが、本日は後援会員の方の御招待なので、暖房付きの天幕の中での見学と言うVIP待遇で一安心。前段は戦車砲射撃、後段は車載機銃射撃を、5個中隊から選抜された各々1個小隊戦車4両づつが順次メニューに沿って決められた的を射撃して行きます。
小隊長の全般説明、目標指示が終わると「状況開始!」の号令で射撃が始まります。戦車無線はスピーカーを通じて放送されるのですが、気合いが入った指示は早口の門用語なので、機関銃の射撃音よろしく聞きとれません!!
オリンピック選手とおなじく、日頃の練習の成果を発揮する強靭な精神力と、運を呼び寄せる隊員間の連携が求められます。
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さて、一方の気楽な見学者天幕の中では、自分が地元有力者のおじいちゃん方に解説者として引っ張りダコでした。みなさん防衛問題には造詣があり、折からの普天間基地の移設問題に絡むキャンプ富士のお話や、演習場使用協定のお話など、なかなか聞けないお話も多く、とても勉強になりました。そんなツワモノおじいちゃん方は、戦車の性能について自衛官に聞きまくる訳ですが、隊員さんはどこまで話して問題がないのか?判断が出来ない訳で、速度や大砲の口径など基本的なこと以外は教えてくれません。すると「カマドの社長は詳しいから聞いてみよう」ということで即席解説係を務めさせて頂きました。
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お昼は隊員さんと同じ食事を、隊長さん、副隊長さんと同席で会食させていただきました。いままで、お誘いは頂いてもなかなか出席できなかった自衛隊の各種行事ですが、やはり出席すれば「犬も歩けば棒に当たる」で得るものも多く、これからは積極的に参加させて頂くつもりです。
さて、最後はちょっぴり上手く撮影できた写真の自慢。射撃号令と砲手の発砲タイミングは一台一台微妙に違うのですが、それを上手く覚えることが出来れば、連写モードがなくてもコンパクトデジカメで発砲炎も撮れちゃいます。
以上、本日の状況終わり!

ケッテンクラートの水温計

先日取り外して分解した水温計。どうやら前回の修理時に、錆と一緒に消された水温計の文字盤。黒一色に塗られた盤面をサンドペーパーで磨いてみます。塗膜の下から、オリジナルの文字が現れないかと期待しておりましたが、まったく影も形もございません。そこで、当方と違いPCにめっぽう強い妻にイラストレーターとかいうソフトを使って、メーター盤面を作って貰うことに致しました。写真集を見せながら「こんな感じに作れないかな?10日ぐらい掛かっても良いから」なんてお願いしたところ、一時間後には写真の通り。これは試作品ですが、十分使用に耐えそうです。
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文字配列の検討、寸法確認用に普通のプリンターで印刷。切り抜いてメーターに収めてみると予想以上に普通。これはありですね。手書きでチャレンジしなくてよかったです。
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本日はBMW担当メカはお休み。キューベルは着々と進行中。
http://blogs.yahoo.co.jp/restoakoubou/9857459.html

イギリスから・・・

自分は残念ながら見る機会に恵まれなかった、京都「嵐山美術館」の95式軽戦車。「嵐山美術館」が10年ほど前に閉鎖となり、その後南紀白浜に出来た「ゼロパーク」に収蔵品の多くは移動しました。その「ゼロパーク」も3年ほど前に閉園となり、収蔵品である95式軽戦車はイギリス人に買い取られ現在は英国某所でレストア中です。
ひょんな事から、その英国人B氏とメール友達となり、5月に出版予定の「日本陸軍の戦車」の本をお手伝いして貰うことになりました。その第一弾として送られてきた資料がコチラです・・・
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内容はともかくとして、当時の整備解説書のコピーです。これがイギリスから送られてくるところに日本人として悲しさを覚えます。気になる内容は5月発売の本をお楽しみにお待ち下さい最近はこのフレーズばかりだな・・・。
とにかく年内にはB氏のレストア作業は完了して、異国の地で95式戦車は元気に走り出すそうです!!負けては居られません。日本人の手で、日本の技術遺産は後世に残さなくてはと思うこの頃です。

3月は大忙し!

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今月はモデラーズフリマの展示に向けて、ケッテンクラートの再仕上げが大忙し。会社の方も大忙し。そんな時に限っていろいろなことが重なるものです。いままで求人を出しても、出しても応募がなかった「鈑金塗装スタッフ経験者」の方が先週中に2名も面接に見えたり、一年越しの「リファービッシュ・キューベルワーゲン」が完成して欧州からの運送手配をしたり、モノ好きに頼まれて「タトラ57K」の問い合わせをチェコ共和国に入れたり、ケッテンクラートの部品の購入を段取りをしたりと、てんてこ舞い。そんな中でもレストア工房ではお預かり中のキューベルワーゲンが完成に向けて作業は大詰め、アドバイザー(五月蝿い外野?)として工場へも度々出向きます。
そして3月はメーカー決算月です。食べて行くためには、車を売らなくてはなりません。おかげさまで2月はスズキの新車の販売も順調で、今月も良い流れでスタート出来ております。まあ、忙しいのは良いことです。前向きに行きましょう!!
で、本日はケッテンクラートの水温計を分解。かなり錆も出ていたので再塗装が目的なのと、前回の修理時に文字板を再塗装して黒一色になっているのでで文字入れに挑戦するためです!手書きで行こうかとも思いましたが、安っぽくなること間違いないので、イラストレーター使いの妻に頼んでみようと思います。さてさて、どうなりますかな?
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

社長の小部屋

カマド自動車公式HP

 

NPO法人
防衛技術博物館を創る会

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