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キューベルワーゲンの新品ホイール

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キューベルワーゲンのホイルサイズは3.00×16という特殊なサイズです。1949年までのビートルTyp1も同じサイズだったのですが、戦後生産のホイールはディスク部とリム部の接合が溶接となり、戦中のリベット接合のものと簡単に見分けが付きます。生産年度は少なくとも、部品の性格上、車の生産数より多めに流通したはずですし、その後ビートルのタイヤサイズが15インチに変更されて使用されなくなると、逆にキューベルワーゲン用かTyp2バス(3.50×16)にしか使用できないので、当時はダブついたのではないでしょうか?
ところが、ここ10年ほどリプロ部品の品ぞろえが良くなり、シュビムワーゲンやキューベルワーゲンをスクラップ状態からでもレストア出来るようになるとホイールが欠品している車両は如何ともしがたく、まずはシュビムワーゲン用のワイドリム(7.00×16)が数年前に復刻されました。復刻と言っても、ただ形をコピーしただけではなく、ドイツの安全規格をクリアーするために、リベット接合に溶接を部分的に施して強度もアップしています。
そして、昨年ついにキューベルワーゲン用がラインナップされたとのこと。ドイツへ一度は注文して、送金までしたのですが、なぜか受取人不在でお金は戻って来ちゃいました。近所のドイツレストランのオーナーであるドイツ人のT氏から電話を入れてもらい確認もしましたが要領を得ず、一度はあきらめておりました。
ところが、今回チェコのキューベルワーゲンショップにこの話をしたところ、彼らも新品ホイールを欲しかったらしく、早速件のドイツ人と交渉、その結果直接買い付けに行って入手することができたとのことで、キューベルワーゲンに5本積み込んで送料を節約して送って貰いました。
要するにそのドイツ人は職人さんで、通販は面倒なので取りに来いということらしいです・・・
性格はともかく、仕事は良いです。梱包も厳重なので、これで通販に応じてくれれば言うこと無いのですがね(笑)

キューベルワーゲン・1943年式

所定位置に収納されたリファービッシュ・キューベルワーゲンを眺めてみましょう。その前にもう一度、この車の来歴を簡単にお話しましょうか?10年ほど前には考えられないことですが、ここ数年、レストアには欠かせないチェコ製のリプロダクション(復刻版)部品のラインナップが豊富になり、一昨年にはキューベルワーゲンのボディーはほぼ新品リプロ部品で揃うようになりました。そこで、程度の良いシャーシをオーバーホールして、新品のボディーを載せたキューベルを作ろうと思い立ったらしいのです。
実際に流石の東欧でも、納屋から何十年も眠っていた軍用車が発見されることも少なくなり、レストアベースとしては程度が悪すぎるとして放置されていたフレームが注目されたということもあるようです。
昨年、チェコのショップに注文したキューベルが先週やっと手元に届いたので、じっくり見て行きましょう。
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ボディー外板は、ハンドメイドの部品もありますが、大物パネルは明らかにプレスされています。チェコの業者は言葉を濁しますが、明らかに当時の金型が残っているか、新規に金型を起こしたとしか考えられません。製造中の写真では専用冶具を使って、しっかり寸法だしされていますが、完成車のドアの立て付けは当時の新車はこんな感じだったのかな?と思わせる素晴らしい出来栄え。
ステアリングホイールは前期型を取り付けてくれました。これはオリジナル部品のようです。国内に現存するキューベルの実車はほとんど後期型(シュビムワーゲンと共用)のステアリングが付いているので、これは嬉しいプレゼントです。ダッシュボード周りも、スイッチ類など一部オリジナルが使用されていますが、メーターなどはリプロ新品。逆にオリジナルが使用されている個所はリプレイスメント部品がないということなので、大切に扱いたいと思います。オドメーターは120kmを表示しており、完成後に試乗したというメールを裏付けてくれます。
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リアシート周辺では、トランクリッドの合わせが気持ち良いです。開閉はとてもスムーズ。幌を開けたときに邪魔になる中央の棒状の部品は対空機銃架です。これにMG34またはMG42用のクレイドルが付けると、ワンタッチで機銃が取り付け可能です。国内ではあまり見かけない部品ですが、納期が遅れたお詫びにチェコで取り付けてくれたのですが、正直言って邪魔です(笑)。おそらく撤去する可能性が大きいので、興味がある方は早めに現物の取り付け状況を確認することをお勧めいたします。
リヤシートの下にはバッテリーケースが見えます。オリジナルと同形状ながら、12Vバッテリーを収納するために一回り大きくなっています!通常、6V電装から12V電装へ変更した車両は大きくなったバッテリーが6V用のケースに入らないので、剥き出しになるのですが・・・ここまで拘るか?の専用ケースを作っちゃてますね。
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運転席に座ってみましょう。ワイパーモーターは当然12V化されていますが、その配線の処理に注目!!何やら補強のために組み紐のようなモノで処理されています。60年前には、現在当たり前のように使われるビニール絶縁テープや樹脂製のスパイラルケーブルは存在しない訳でして、ケッテンクラートのレストア時にも悩みましたが、結局、未再生原型車を観察しないことには判るはずもないのです。想像ですが、チェコ人はそのような作業を経て、この車の細部を再現しているのでしょう。その筋では有名なお店ですが、任せて正解です。普通のワーゲン屋さんではここはビニールテープで処理してありますから・・・。
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さてさて、視点はだんだんと下がっていきます。ダッシュボード下部の足元はこんな感じです。今まで5台ほど実車を直に観察してきましたが、60年ほどの時の流れと、数回のレストアを経てパネルの合わせは一台一台微妙に違っており、工場出荷時のようなこの車を見て感無量。当時の兵士にとって、我々がハンビーや高機動車を見て感じる興奮と同じ種類の何かを感じる車だったはずで、クラシック、骨董品として接する我々の視点はでは測れないオーラを60年の歳月を超えて発するコイツは只者ではありません。もちろん、ただ奇麗にキューベルをレストアしただけでない、作り手のこだわりの成果であることは言うまでもありません。
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さらに車体下面をのぞいてみるとこのような感じです。プラットフォームシャーシは当時の実物をレストアしています。いわゆるVWビートルと同サイズのフレームですが、kdfワーゲンと呼ばれる1949年までの生産型は左右フロアーパンのプレスが写真のように横方向のみ、戦後ビートルのそれは強度を出すために格子状になっているので見分けは簡単です。それにしても・・・ため息が出る仕上がりです。

ジープの機能美展2010

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5月27日から30日(日)まで「ジープの機能美展」が際されています。
「ジープの機能美展」って何?とおっしゃる方はコチラをご確認ください。

あいにくの空模様の下、入間市で開催中の「ジープの機能美展」を見学に行ってきました。
静岡県から山梨県を通過する高速道路は小雨模様で、やはり雨かな~と心配しながら埼玉県は入間市に到着すると曇天とはいえ、既に駐車場は恒例の第二展示会場と化しておりました♪
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まずは主催者のI氏にごあいさつ。そして、本日のお目当てである一之瀬先生の書を鑑賞。自分にはあまりそちらの方面に才能も興味もなかったのですが、何やら開眼させて頂いた思いです。実に深く、心に沁み入るのは自分が歳をとったという証左でありましょうか?(笑)
駐車場へ戻ると、オートジャンクションが最近アメリカから輸入した重レッカーが鎮座しているではありませんか!!これは迫力です。今後、わが社のレッカーサービス範囲拡大のためにも是非一台!!と言いたいところですが、ロードサービス使うには大きさと仕様が余りに持余すこと確実です。見るだけで我慢しておきます
さて、本日は実物キューベルワーゲンオーナー三名、シュビムワーゲンオーナー二名が一同に会するという中々希少な時間が取れました。それぞれ、レストア中、ナンバー取得準備中などの理由で、実車で来場されたには岩手県のY氏のみ。雨にも負けず、距離にも負けずの心掛けは旧車オーナーとして尊敬に値します。
あすはインターメカニカ・キューベルワーゲンオーナー様が集合するとのこと。しかし、自分は地元地区行事のために身動きとれません。これで、明日晴れたら雨男と呼ばれそうで不安ですね

本日発売!!

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おかげさまをもちまして、今回も無事に発売日を迎えることができました!!
今月号は見どころいっぱいです。まずは表紙ある「軽量銃1型」です。編集長の執念が呼び込んだスクープ記事ですので、ぜったいに見逃せません。また、地元御殿場の「滝ヶ原」「駒門」「板妻」の3駐屯地の記念行事のレポートも掲載しております。あわせてご覧いただければと思います。
「ストライク アンド タクティカル マガジン」7月号は1580円(税込)で、全国書店にて本日発売!
よろしくお願いいたします。

営業回り!?

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昨日入荷した「リファービッシュ・キューベルワーゲン」の車検取得に向けて、ゆっくり手を入れたいのは山々ですが、本日は朝10時を皮切りに4件の営業回りの予定のためお預けです。
とは言え、チェコ共和国製の新造ボディーの様子も気になる方も多いと思いますので少々・・・。
とにかく、こだわり度は120点。やはり判っている人が作ってますので唸る部分が多いです。過去、考古学の遺跡発掘よろしくパテと格闘し、地層から遺物を掘り出すように、オリジナルパネルを見極めていたのが馬鹿馬鹿しくなります。特に車内の様子はパリッとしていて、糊の効いた下したてのYシャツのようです。1943年製造のシャーシに合わせて中期型のボディーを作ってもらいましたが、初期型ステアリングホイールをはじめ、オリジナルから流用したと思しき部品も多々あり、リプロとはいえ国内にあるキューベルワーゲンの中でもトップクラスの再現度でしょう。ダッシュボードも戦後Typ1ビートルの流用ではなく、オリジナルのリプロですので興味深いです。
最後の仕上げに関しては、日本人のような繊細さにやや欠けますのでマイナス20点、工具が当たった跡のタッチアップなど最終調整が必要となるようですが、想定の範囲です。ということで一年待った価値のある100点満点としておきます。

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さて、本日のブログはご訪問した中から株式会社ハセガワ様訪問の様子をご紹介しましょう。
静岡ホビーショーにて小林源文先生のご紹介により、ハセガワ様の通販部門で弊社出版物をお取り扱い頂けることになりました。そのお礼と実務調整を兼ねてお伺いしたのですが、実はもう一つの目的がありました・・・それが写真のF104戦闘機です
もともとはご近所の富士急日本ランドにあった機体なのですが、数年前に経営会社が変わりここにやって来たとのこと。そうなのです!ハセガワ様の本社屋上には本物の戦闘機が鎮座しておるのです!!
航空自衛隊からの貸与という形式になるのですが、日本各地にこのような戦闘機は結構あるのです。しかし、その具体的な申請から展示までの流れを管理者さんから聞くことは難しく、今回は少しはお話が伺えればラッキーかな?というつもりでお願いしました。その理由は、もう少しブログでの公表はお待ち頂くことになりすが、ハセガワさまの担当者様にはお話をさせて頂いたところ、なんと長谷川専務取締役にお目通しが叶いました。それだけではなく30分ほど自分の妄想企画の詳細を聞いていただき、貴重なアドバイスも頂戴しました。いろいろな方に応援して貰いながら、少しづつ形になって行きそうな気配です。
さて、来月6月から弊社は45期がスタートです。頑張って行きますよ~♪

リファービッシ・キューベル到着!!

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本日は二連ちゃんの日記でアップであります。決算月は何かと慌ただしく、通常業務も大変なのに月末になって大忙しです!!
本日午後2時30分ごろ、横浜港方面から出発したトラックが無事にカマド本社へ到着いたしました。
思い返せば昨年の2月、チェコ共和国のキューベルワーゲンの部品供給先に清水の舞台から飛び降りるつもりで、車両代金を送金。リーマンショックの余韻醒めやらぬ、1ユーロ120円弱のレートでした。あれから15か月、いろいろありましたが、あっという間の一年でした。
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さて、到着したキューベルワーゲンを見てみましょう。本日は時間がないので簡単に行きます!
「良いですね~」
以上、終わり。

チェコには4台分のベースフレームがあるそうです。キューベルワーゲンに興味のある方は、ユーロ安の今がチャンスです。悩んでる時間はあまり無いと思いますよ。くわしくはコチラをどうぞ・・・

排ガス検査OK!?

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先月アップした動画でも走ってたじゃん!と言う方も居られると思いますが、あの撮影後に弊社検査ラインで排ガス測定で×・・・どうしても燃調が上手く行かずにキャブレターの専門業者へお願いすることになったのです。そして、前回の日記ににもあった通り、ついにその日が来たのです!!何の日かって、排ガス測定をパスした日です!!
下記動画は、排ガス測定にOKが出たあと元気に走り去る様子ですから、前回の動画とは似て非なるものです。心して見るべし!!
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BMWR75サイドカー

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長かった・・・・実に長かった。悪戦苦闘の一年間が走馬灯のように駆け巡ります。って、まだゴールしてないので油断は禁物ですが、国内最高峰のキャブレター屋さんの力を借りて、BMWが快音を響かせました。燃料系統が目鼻が付いて、ブッシュロッドから始まり、吸排気を再点検&調整してエンジンは完成となります。
キャブレターのスロージェットのサイズが少し追いついていないそうで、急ぎ再オーダー、数日中には宅配されてきますので、いよいよ陸運支局へ持ち御込みの準備に入るのです!! 続報を待たれよ♪

これは・・・?

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弊社2階「レストア工房」にある応接セット横には冷温庫があり、来店されて大枚はたいて高額修理や希少車をお求め頂くに相応しい御持て成しを心がけております。先日はローン会社様より三月決算の褒美に頂いたバリャリースオレンジが運びこまれ、ただでも貰っておきながらお客様へ勿体ぶって差し出すのであります。
さてさて、最近ではご来店のお客様も多くなり、レストア番頭や出入りの写真師までもが気を使ってジュースを箱買いして搬入して参ります。マックスバリューの29円コーラも凄いですが、本日は「三菱サイダー」の登場です。
先日レストア工房ブログにも登場していた一品ですが、手に取るとキーワードは「三菱」ではなく、下の「零キロカロリー」と銘打った部分ではないかと・・・?
そうです「三菱の零」これは確信犯だな~と。
サイダーでは酔いもしませんが、世の中には酔狂なお人も居るようです。
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*写真は著者の主観でサイダーの味をイメージしたものです。

頂き物

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ホビーショー開催中に素敵な作品を頂戴致しました。3月にブログにも書きましたが、「見ながら作ろう!ケッテンクラート」というイベントでオーナー賞に輝いた作品です。製作者のM氏に冗談半分に「自分が一番欲しいと思った作品を選びました!」と申し上げたところ、「8時間で作った作品なので手直ししてからお渡ししようと思いました」と弊社ブースへご来場頂きました。冗談半分と言うことは、残りの半分は本気で欲しかったので、とっても嬉しいサプライズです

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言わずと知れた映画「プライベートライアン」のワンシーンをモチーフに、臨場感あふれる仕上がりです。確かに、周囲の建物など、3月のイベント時に比べて色々と手を入れてくださっているようです。本物のケッテンクラートと一緒にガレージに飾らして頂きます。ありがとうございます。

睡眠不足の原因は・・・

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GW真っ最中の5月3日に横浜港に届いたコンテナ。アイスランド火山噴火の影響もあり、滞っていた物流が一気に動き出したころに予定通り到着した訳ですが、とにかく手続きが進まぬままホビーショーウィークへと突入。会場から帰宅後、日本通運さんからのメールに返信、すると21時過ぎなのに対応メールが・・・いったい何時まで仕事してるんでしょうか?まあ、自分もさらに返信なんてことを毎日繰り返し、睡眠時間は削られて行った理由です。
今回参ったのがQ「車のカギが見当たりません。これではコンテナから車を出せません」というメール。早速、A「最悪は鍵が無くてもハンドルロックはないので、サイドブレーキを解除して、ギヤーをニュートラルにすれば手押しで動きます」という遣り取り。最悪、通関はこれで出来るだろうと一安心。待つことしばし、返信が23時まで待っても来ないので、翌日帰宅後にPCを開くと・・・Q「おっしゃる意味はわかりますが、それではドアロックはどうやって開錠しますか?」というもの。A「・・・すみません。言葉が足りませんでした。ドアにはロックキーは存在しません。ドアノブを下げれば常時ドアは開きます」このような間抜けなやり取りで、また一日保税倉庫代金が課金されます(笑)
これは気をつけなくては行けませんね。世間の常識と自分の常識が乖離しはじめているようです。
翌日のメールではドアを開けてみたところ、室内にカギはあったそうです

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さて、ホビーショー2日目の金曜日にはご覧のようにコンテナから引き出され、通関準備のため倉庫に無事移動されました。しかし、ここは空港で例えれば入国手続きまえのロビー。法律上は日本国内ではありません・・・。今週に入ってからも、慣れない輸入業務のため担当者に迷惑をかけながら一問一答は続きそうです。今週中に無事通関できることを皆さんも祈ってくださいませ。
ああ、今週も予定が立て込んでいるので何やら嫌な予感でいっぱいです

「静岡ホビーショー」最終日

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ああ、楽しい四日間もあっという間に過ぎ去って、心地の良い疲労感が残っております。さて、最終日の出来事をつらつらと書いてみましょうか?
開場まえの会場を歩いていると1/1ジオン軍ジープ製作者のOさんとファインモールド社のS社長が熱いトークをしているのでパチリと一枚。実際、このような暴挙?に出る方が出現することは日本の車道楽が深化しているということの証左でもあり、S社長も「凄い!凄い!」と感心しきりでした。子供のころには誰でも思うこと、考えること・・・それを大人になるまで思い続けて、実現するって凄いことだと思います。応援したくなりますよね

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今回の一番のサプライズはドイツのタンコグラード出版のJohen社長と知り合えたこと。そもそもの始まりは、先月あたりから英国で毎年開催される世界でも有数のミリタリショーへ行ってみようかな?と思い立った事なのです。有名模型誌にこのイベントの模様を連載されているM.S Models社のS山社長を、「玉砕の鉄獅子サイパンからの帰還」編集者のK泉さんからご紹介いただいたのが幸運の始まりでした。S山社長が、英国イベントのベースキャンプにさせていただいているのが、タンコグラード社のブースだそうで、自分も英国行きが実現すればお世話になることになります。
それはさて置き、タンコグラード社刊のケッテンクラートの本にはレストアの最終段階でかなりお世話になりました。また、現在執筆中の「ケッテンクラートレストア日記」でも参考にさせて頂いております。本日は、幸運にもレストアが終わったケッテンを見ながら、Johen社長に直接いろいろとお伺いすることが出来たので感動であります!(もちろん通訳のS山社長のおかげです)

主催者発表で8万人の来場があったそうですが、実感として今までに参加したイベントの中では規模、内容ともに一番充実したイベントでありました。弊社ブースへお立ち寄り頂いた皆さま、本当にありがとうございます。来年またお会いしましょう

「静岡ホビーショー」一般公開初日

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木、金曜と業者招待日が終了し、本日はいよいよ一般公開日です。土、日曜の二日間はモデラーズギャラリーと銘打って全国津々浦々(一部は海外)から6000作品以上が展示されるコーナーが設けられます。世界でも最大規模のプラモデル作品展となるそうで、この入口部分に我がケテンクラートが展示させていただけることになりました。
問題は搬入時間、朝6時30分・・・御殿場を5時に出発です。逆算して4時起床となりますが、寝るのはいつもながら12時近くで、しかもこんな日に限って深夜、早朝のレッカー出動が入りますから、静岡に到着したころには既に通常の半日分くらいのパワーを使っちゃった感じです
6時過ぎに現地に到着。会場がまだ締まっていることもあり、搬入口にはモデラーズギャラリー出展者さんが列を成し、一般駐車場への入庫待ち車両ですでに交通は麻痺を始めておりました。早く来て良かったです。結局、入口近くの展示のため搬入は一番最後となり、7時半ごろ搬入完了。やっと朝ごはんを食べることができます
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会場内にあるレストランでモーニングセットを食べようかな?とエントランスへ移動してびっくり!!
入場を待つ一般見学者の行列が見る見る伸びて行きます・・・そそくさと朝食を済ませ、展示会場に戻り準備を進めると会場時間を早めると言うアナウンスが入ります。会場である「ツインメッセ静岡」はその名の示す通り、北館と南館の二つの会場から成っており、田宮さんをはじめ有名模型メーカーさんの新製品は北館にあるので、南館は開場後一時間ほどは業者招待日と変わらずのどかでした。
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しかし、10時前には状況は一変、移動するのにも一苦労するほど!!自分はケッテンクラートの横でQ、「これ本物ですか?」A、「はい、本物です。」Q2、「これ動くの?」A2、「はい、オリジナルオペルエンジンで走ります。」Q3、「前タイヤは必要なの?」A3、「はい、飾りではなく機能部品です。」という会話を入れ替わり立ち替わりで繰り返すことになりました
なんでも聞けば答えてくれると思ったら大間違い・・・ちょっぴり意地悪な受け答えをしたケースもありますが、とくに入手価格や入手経路に関する質問には回答しませんでしたね。自分の過去の経験からして、価格や入手経路は人脈に付いてくるオマケ程度のモノで、「熱い想い」と「正しい知識」そして「ちょっぴりのお金」があればいつの日にか、その日はやってくるものです。この三拍子が揃う前に、出現した売り物情報は「熱い想い」へのご褒美と「正しい知識」を増すための経験と「ちょっぴりのお金」をちゃんと貯めるための動機づけに、神さまがくれたのだと思います。
プラモデル作りと同じで、人に聞く前にまず手を動かしましょうということですね・・・困っていれば誰かがアドバイスしてくれます。
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一般公開日初日はあっという間に終了。その後は恒例のモデラーズギャラリー懇親パーティーが開催されました。写真は静岡模型協同組合特別顧問の石坂浩二さん。石坂さんは筋金入りのモデラーでもあり、昨年「ろうがんず」というプラモデル愛好会を立ち上げ、今回も作品を展示されておりました。その作品がドイツ戦闘機「Do355プファイル」と「ケッテンクラート」だったので、スピーチの終わった後に献本と称してごあいさつ。ケッテンクラートの話で盛り上がったことを良いことに、現在進行中の「御殿場極秘プロジェクト」の件も少しだけお話できました・・・なんだか緊張しちゃって、しっかりお話できなかった気がします。まだまだ自分は青いですね

静岡ホビーショー初日

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朝6時にカマド本社を出発して、やってきましたツインメッセ静岡。大手さんは前日搬入をしているそうで、当日の朝は拍子抜けするくらい静かでした。台車をゴロゴロと押してチラシと本を搬入します。よっこらしょっと
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準備に小一時間ほど掛かりましたが、ほぼ予定通りの進行。開場を前にセレモニーがあると言うことで見学。出展でもしない限り開場時間に来ることもないので、はじめてテープカットを見ました。静岡県内のテレビ局は全局取材に来ておりましたね!流石は全国イベントです!!
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準備万端整って4日間が始まりました!たくさんの方とお会いして、お話が出来る事を楽しみにしております!!

静岡ホビーショー準備完了!しない・・・

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夕方には箱詰めと、荷物の仕分けを完了し、人海戦術で10分で完了する予定であった荷造りですが・・・夕方からガタガタと社内で一騒動あったため、この時間になって一人で積み込みです。まあ、とりあえず初めて参加するイベントは自分で最初から最後まで一度体験してから誰かに任せる主義なので、これはこれで良しとしましょう。
さて、明日は5時起床、6時にカマド本社出発です。なんとか今日中にベットに入って5時間は寝たいところですが・・・果たしてどうなることでしょう?いづれにしろ、明日から4日間は御殿場~静岡ツインメッセに通勤です

さて、気を取り直して告知!!第49回静岡ホビーショーは明日から開催!15日(土)と16日(日)は一般公開日で入場は無料です。自分は4日間会場に詰めておりますので、南館の「カマド出版」のブースへお越しくださいませ


ケッテンクラート復活!

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点火系の部品を交換しても機嫌の悪いケッテンクラート。ヘッドガスケット抜けではないかと言う、周囲の声にあきらめ半分に各気筒の圧縮を図ると4気筒とも元気いっぱいです!!となると、振り出しに戻って点火系の交換部品をベテランメカニックと一緒にチェックします。そもそも、今回の不調の最初の原因と思われ、交換したコンデンサー。ここからチェックスタート・・・すると、まさかのアース不良
はい、犯人は自分です!!今まで「点火時期はどうか?」「ポイントの接点はどうだ?」「コイルは大丈夫か?」「エンジンオイルを交換してみよう!」などなど、いったい自分は何を見ていたのでしょうか?ちょこっとコンデンサーを付け直してエンジンスタート!!すると今まで聞いたこともない調子の良い音でエンジンは回り始めました
点火時期を合わせ、アイドリングを調整すれば、新しく取り付けたタコメーターは800回転ほどを指して機嫌よく作動します。まあ、結果オーライ♪点火系部品が一新され、最高に調子よく回るエンジン音を聞きながら、小型特殊ナンバーを取ろうかな?と妄想したりするのであります。

静岡市へ・・・

静岡県の県庁所在地である静岡市へとお出かけ。しかし、ここ御殿場からだと約80km、時間にして一時間強の道のりです。気分的には東京神田神保町の編集部の方が近いです。
本日の御用はスズキアリーナ店地区社長会議。その前に初参加となる静岡ホビーショーの搬入や段取りの質問のために「静岡模型協同組合」事務局のM氏を訪ねます。本日から会場である「ツインメッセ静岡」にて設営開始ということで、見学がてら現地にて説明を聞かせて頂きまして本当に助かりました。
その後、アリーナ会議の会場である「グランシップ静岡」へ移動します。時間が少し早かったこともあり、グランシップのお隣にある「静岡クリエイト」さんに「モデラーズフリマ」の御礼に立ち寄りました。ここで偶然にマイミクの14号車さんと遭遇。会議終了後にホビーショー絡みの打ち合わせの約束をして出発です。
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会議終了後に地元の人は知っている?喫茶店「クロンボ」という強烈なネーミングのお店にて、ホビーショー関係の打ち合わせと、軍用車関係の与太話にしばし花が咲きました。大の男二人で大きなパフェを頬張りながらと言うところが味噌かと思います。このお店、スズキ自販静岡本社の至近なので、また行ってみようと思います。

JB23ジムニーのフレーム

フレーム一本吊
昨日、ジムニー秘密基地のスタッフが総がかりで撮影した写真です。一見何の変哲もないジムニーのフレーム写真です。が、これを見て「むむむ!」と思った方はカメラを知っている人ですね。個人的に最近はブログ用にしか使用しないことが多いカメラ。機種選定のポイントは勢い、広角レンズの性能と軽量コンパクトという点。持ち歩きに便利なのと、狭いところで戦車や車など大きな被写体を撮影するためには広角レンズが必要なのです。
しかし、絵を描いたり、図面を起すための資料として工業製品を撮影する場合には、広角レンズを使用すると魚眼のように写真の周辺がゆがむのです。プロが資料として使うなら、ゆがみも承知で修正したり出来ますが、そのまま出版物に使う場合には問題なのです。理屈は分からずとも、アマチュアである読者もプロの仕事か、素人仕事かは敏感に感じ取るから厄介です。
ブログに使用するのには問題ないですが、今回はメンテナンスブックに使用する資料ですから、しっかり図面のような写真が欲しいところです。そこで、もう一度写真を見てください!!ジムニーのフレームを真下から、この様にパースが付かない状態で撮影するにはどうしたら良いでしょうか?













答えは↓こちら!!垂直にクレーンで立ててから、数十メートル離れた位置から望遠レンズで撮影します。
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手間暇掛けてますね!?写真を眺めるだけでも価値ある一冊になりそうです。
カメラマンの拘りか?それとも意地でしょうか?それにしても、みんな好きだね・・・って、褒め言葉ですよ

キューベルワーゲンのステンシル

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カッティングシートを使って、型紙をつくります。今回は識別表はチェコから完成品を購入したので、楽チン。空気圧表示のみ自作です。スプレーのりを使用して、カティングシートに接着、カッターナイフで切り抜いて、ペリっと剥がせば出来上がりです。前後四輪作成する訳ですが、一か所30分ほど掛かるので、半日仕事になります。しかし、今年のゴールデンウィークはレッカー出動が多い!!作業は捗りません・・・。しかも、ホビーショーを控えて自力搬入のために何とかしたいケッテンクラートのエンジンも芳しくありません。いろいろと調整した結果、新しいディスキャップの使用を一旦断念し、古いディスキャップ&ローターで組み付けてみます。間違いなくプラグコードには電気が来るのですが、プラグの火花が目で見て判るくらいに良し悪しがあり、初爆も来ません・・・。そんなスッキリしない気持での精密作業は進むはず無いですよね
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さてさて、GWも最終日になって、ケッテンの不調がプラグにあることが判明?まだ確定ではありませんが、プラグを連休明けに注文、交換することに・・・そうなれば、BP工場がお休みの本日中にキューベルを完成させなくてはと夏休み最終日の追い込みが始まります。で、スタンバイできた型紙がコチラ!
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作業に集中したために途中写真がありませんが、仕上がりはこんな感じ。
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ヘルマンゲーリング師団のマーキングはレストア工房謹製。空気圧表示と、識別表示が入り、軍用車っぽい雰囲気が倍増した1942年式初期型キューベルワーゲン、ドイツアフリカ軍団仕様完成であります。
今年もGWは工場籠りの社長でした

ケッテンの部品入荷

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チェコからケッテンクラートのオリンピアエンジン用の点火系部品が一式届きました。アイスランドの火山噴火の影響でいつもより少し時間が掛かったようです。
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さて、開けてびっくりの部品構成ですが・・・コネクターやコードなど構成部品のままなので、ハンダこて片手に組み立てからスタートです
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やっとの事で組み付けを始めましたが・・・微妙に形状が違うので今日のところはエンジン始動までは辿り着けませんでした。連休中になんとかしたいのですが、レッカー出動も例年より多く、なかなか作業に集中できません!というか、睡眠時間も確保できない状況です静岡ホビーショーも秒読み段階ですので、なんとかしたいところですね。
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

社長の小部屋

カマド自動車公式HP

 

NPO法人
防衛技術博物館を創る会

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