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三月も終わります・・・

早いもので3月も終ろうとしています。
東日本大震災の影響で、いろいろなことがありました。
しかし、被災地からの声を聞くにつけ、元気で仕事が出来ることに感謝して日々を前向きにと思うこの頃です。

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さて、開催の方向で調整中の「静岡ホビーショウ」へ向けて、ケッテンクラートの組み付けも行いつつ、「ケッテンクラート・レストア日記」の執筆も進めております。ケッテン本体は懸案の右側最終減速ギヤーの交換も終了。
原稿の方は、数年ぶりに鉛筆を握り、ケッテンクラートの生産時期による各部の変遷を描き始めました・・・が、ブランクは覆いがたく、納得いくようなイラストが描けずに悪戦苦闘中なのです。

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平行して、4月末にオープンする「富士山交流センター」向けのお土産のデザインも進行しております。
これはボツ原稿。
カマドでは地元、御殿場を元気に応援するために「自衛隊グッズ」や「ホビーグッズ」のお土産コーナーをお手伝いすることになりました。
現在、鋭意製作中のデザインで、もう少しカッコ良い、マグカップやTシャツをご提供できると思います。
この交流センターは愛称を「樹空の森」と言い、御殿場高原の最奥に建設されました。温泉施設も併設されているので、車関係のイベントなども企画して行きたいな~と妄想してたりします。

とかく閉塞感がある現況です。自粛、自粛も結構ですが、自粛も他人に押し付ければ強制になってしまいます。花見や歓送迎会を中止しても、今回の震災で亡くなられた方が戻ってくるわけではありません。もちろん、被災地で大変な思いをされている方々に、思いを致すことを忘れてはなりませんが、そのために被災地では無いのに、飲食店や旅館が廃業に追い込まれるのは人災による二次災害です。出来る範囲で、元気に前向きに日々を過ごして参りたいと思います。

がんばれ!日本

水曜日はケッテンクラートの日!?

水曜日はサービス工場がお休みなので、エンジンクレーンが自由に使えます。そこで、本日も作業スタート♪

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デファレンシャルの外側にある差動機をオーバーホール。ライニングに漏れたデフオイルが回り、操行に支障が出ていました。シールが駄目かと思いきや、組み付け時に明らかにオイルが漏れる部分の手当てが出来ていなかったことが判明。液体パッキンで当面の敵を撃破することにしましたが、こんな便利なモノがなかった当時にはどのように処理していたのでしょうか?部品図を見ても、出力軸のスプラインが切ってある先端に、パッキンやシールがあるようには見えないのです・・・謎です。

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左右の差動機を組み付けたところで、チェコから来たリビルトエンジンにミッション&デフを合体させます。一度経験した作業なので、30分で終了♪

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エンジンブロックに「OPEL」の刻印があることは、以前にこの日記にも書きましたが、クラッチケースにも同じマークがありました。こちらはミッションを組み付けると、合わせ目で見えなくなっちゃうので貴重ですね。写真が小さいけれどわかりますかね?

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はい。完成したパワーパック。ラジエーターが別なので、正確にはパワーパックとは呼べませんが、その片鱗が垣間見える一体感に興味津々。小型化のために、偶然プロペラシャフトを使用しないために出来た設計かもしれませんが、現場では評判がよかったはず。なぜなら、60年経った現在でも修理が楽チンだからですが・・・きっと、ハーフトラック式車両がフルトラック式車両に置き換わって行ったように、現場の声から製品が変わっていった流れのスタートは「これ良いジャン!」という感覚だったと思いたいですね。

本日予定の作業は無事終了。

あらゆる現場は工夫で乗り切れ!がんばれ日本!

ここ一週間・・・

地震と津波の報道と、緊迫した状態が続く原発の報道で、ホトホト気が滅入ってしまうので、お待ちかねのケッテンクラートの続報を行ってみますか!

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地震の影響で発売が一ヶ月ほど遅れる「ケッテンクラートレストア日記」ですが、おかげでホビーショウ展示へ向けた最後の追い込み修理を掲載できそうです。手始めは右側の最終減速ギヤーです。小さいギヤーはリプロダクション部品で2年前に交換したのですが、大きいほうのギヤーはリプロダクションが存在せず、あきらめていたものです。オイル漏れを誘発していることもあり、勢いでとりあえず分解。

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左が今回チョコ共和国から入手した中古良品。右は軸が曲がってしまっています。目で見ても分からないレベルまで、マイクロメーターを使って焼きながら修正してもらって使用していましたが、高速回転時にはブレてオイルが漏れていました。

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こちらは二年前に交換した小さいほうのギヤー。オイルシールに当たるカラー部品は再利用したのですが、ここからもオイル漏れが認められるので、部品を問い合わせたところ届きました・・・恐るべし!
左がリプロ新品で真ん中が67年前の部品。当時ものは錆が出ていますね。これは漏れるよな・・・二年前には部品を注文する時間的な余裕がなくて、早く走らせたくて再使用してしまったのです。反省。

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さて、左側の最終減速ギヤーも新品カラーに打ち直しを、と思うのですが・・・同じ作業は飽きるので、先にやはりチェコ共和国から届いたリビルトエンジン乗せ換えの準備に着手です(笑)
まずは、エンジンとミッションを分割します。人力では無理なので、工場が休みの水曜日が作業のチャンスなのです。

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宙吊りミッションからオイルを抜きます。真っ黒なオイルが出てきますね・・・走行距離は2年間で僅か数十kmなのですが、この汚れ具合は如何なものでしょうか!?
デファレンシャルとエンジンは車体底面にドレンホールがあり、オイル交換を意識した設計なのですが、なぜかミッション下部にはドレンがなく、車体内部にお漏らしさせてビルジから流れるに任せるというなんとも工場を汚す設計なのです。そんな理由で、ミッションオイルの交換はこのように車体からパワーパックを下ろした時にしか行う気がしません。
本日の作業はここまでです。

とにかく前進あるのみ!がんばれ日本!!

日曜日は・・・

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本来であれば「パネル展」が開催されていたはずの日曜日。
暇になったかといえばそうでもない。
かねてより、防災リーダーなんていう自主防災の役員を仰せつかっており、本日は新築の防災倉庫へ資材のお引越し。発電機から始まり、浄水器や折りたたみ車椅子、リヤカー、スコップなどを軽トラックを連ねて、1kmほどをピストン往復して運搬しました。東北関東大震災を受けて、40枚の不燃毛布は被災地へ支援物資として送る手はずを整えました。
ブルーシートは何十枚もあり、中には前回使用時(秋の祭典?)に濡れたままの物もあり、天日干し。
いずれやって来るであろう「東海地震」を想定し、もう少し個人備蓄も増やさなくてはと思います。当然、今回の震災の物資供給がひと段落してからのお話ですがね。

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さて、昨日19日(土)には沼津市内の私立小学校6年生が卒業製作で作ったダンボール戦車を引き取りに行ってきました。もちろん、本来ならば本日の「パネル展」に展示予定だった作品なのですが・・・仕切りなおし。当分の間、カマド本社で保管ということになりました。
しかし、歴史を体験的に学び、それを卒業研究と称して発表する小学生が「九七式戦車」チハ車を選ぶあたりが只者ではありません。教科書に載っていた写真を見て着想し、生徒の希望をかなえるために先生が、自衛隊静岡地本に連絡して資料を借りたそうです。なんて素敵な学校なのでしょうか!?
実際にこのダンボール戦車は完成度が高く、永久保存してあげたいくらい。これを作った小学生の将来に、いろんな意味で興味が湧きます。
ちなみにこの小学校、英語で授業を行うという話題の先進的な取り組みをしている学校で、決して保守的な学校ではありません。むしろリベラルな雰囲気。いよいよ日本もここまで来たか!っと、一人感激しております。どこまできたの?と、妻は突っ込みを入れたいようですが・・・

皆様にお待ちいただくことになった「日本の機甲発展の80年史」は5月以降の開催予定です。静岡ホビーショウとの兼ね合いもあり、6月に開催がずれ込む可能性もあります。開催時期が決まり次第、告知いたしますのでしばらくお待ちくださいませ。

「日本の機甲発展の80年史」開催延期のお知らせ

3月20日(日)に御殿場市民交流センター「ふじざくら」開設3周年を記念し、特別展示「日本の機甲発展の80年史」を開催する予定でしたが、このたびの東北・関東地区の地震被災と、その救助活動のための自衛隊災害出動を受けて延期することと致しました。開催時期につきましては、改めて告知させて頂きます。
被災された方々の一刻も早い救援と、現場へ向かわれる自衛隊をはじめとする救助隊の方々のご活躍をお祈り申し上げます。

問い合わせ/「御殿場タンクミュージアム準備会」
      (株式会社カマド内)TEL:0550-82-2854

等ブログをご覧頂いた方におかれましては、延期告知にご協力をお願い致します。

またまた震度5弱

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各方面からお見舞いのお電話を頂きますが、取り立てて被害はございませんのでご安心ください。
お心使いありがとうございます。
報道によれば震度5弱(M6.4)ということですが、直下型ということで揺れはしましたが、11日の地震に比べればマグニチュードが小さい分エネルギーがないというか、トルクがない感じでした。
とはいえ、我が家でも結婚記念で頂いたお皿が落下して割れてしまいました。背後では整列していた宇宙人もバラバラになっております。
工場内を見回りましたが、こちらも被害なし。2階のガレージも飾ってあったキューベルのホイールが落下し、傷が入った程度で、車両などに被害はありませんでした。

御殿場は震度5弱

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3月11日金曜日、停電に続いて緩やかな横揺れから始まった地震は、御殿場でも震度5弱でした。
幸い、人的にも物的にも被害はなく、当日は停電の復旧の見込みもないので早じまいした程度でした。
深夜に及ぶ停電のため、レッカー出動依頼の電話を受けるための電力を発電機で確保し、御覧のようにキャンプのような夜を迎えました。東名高速の通行止めに伴い、長時間の渋滞によるガス欠や、サービスエリア内のバッテリー上がりなどに対応しておりました。明け方には電力が復旧し、通常業務に戻ることができました。
レッカー要員と自分の睡眠不足が被害と言えば、被害ですが、TV報道で被災地の状況を見るに及んで、停電だけで済んで幸いだったと実感した次第です。
災害発生の直後から、先遣隊が御殿場市内の自衛隊駐屯地からも出発したそうで、現地からも電話連絡を頂きましたが、報道もされているとおり、被災地は想像を絶する惨状とのことです。電話口では「気をつけて活動してしてください」としか応援できない自分の非力さを思い知らされるのみです。
取り急ぎ、カマドの窓口では当震災への義援金の受付けを始めました。御殿場市を通じて、被災地へお届けする予定です。まずは「お金」。モノと人は、交通インフラが復旧してからのお話です。
被災された方々の、一刻も早い救援と現地で活動する救援に関わるすべての方々のご無事とご活躍を祈念しております。

京都「造形村」

海洋堂さんを後にして、帰路、京都に立ち寄りました。
京都の「造形村」などと言うと、新しい観光スポットか?町おこしイベントか?などと思われる方もいらっしゃると思いますが、「ボークス」さんというホビーメーカーさんのスケールモデル部門として新設された株式会社さんです。
失礼ながら、こじんまりとした雑居ビルを想像していたら・・・通り過ぎました(汗
こんな感じです
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正直言って、ビビりました。敷居が高いです・・・

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とはいっても、お世話になったN氏と会えば模型話しに花が咲きます。
弊社で採寸して、設計の参考になったという1/32スケールケッテンクラートのフィギュア(人形)が発売を控えているとのこと。さっそく試作品を拝見。

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戦場での一コマ。臨場感溢れる兵士セットは素晴らしい出来です。もうひとつ、日常風景からの一コマ。看護婦さんをお隣のシートへ誘う兵士。GIではないので、「ヘイ、彼女!乗ってかなない?」なんて下品な誘い方は致しません。という開発担当のN氏の言葉通り「フロイライン、よろしければどうぞ!」と上品な感じが良いですね。
これらの製品情報は、海洋堂さんのケッテンクラートと共に「吉祥寺の怪人」さんの編集で、ケッテンクラート・レストア日記に掲載予定です。乞うご期待なのであります♪

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さて、せっかく京都に来たからには「天下一品」へ寄らない手はない。ということで食してみる。
う~ん、深い。これはシチューに麺が入っているような食感。
疲れている時には、ちょっぴり胃袋に厳しいラーメンですね。リピーター風のお客さんも多かったのですが、皆さん丈夫な胃袋をお持ちのようです・・・
自分には向かない味かな?元気な時にもう一度リベンジしようと思いながら、京都を後にしました(笑)

3月になりました♪

以前からお誘いを受けて居ながら、なかなか実現しなかった「海洋堂」さんへのご訪問。「海洋堂」さんといえば、自分の中では「ワールドタンクミュージアム」というミニチュア戦車模型が一番に浮かびます。チョコエッグでご存じの方も多いかと思います。「モデラーズフリマ」などを通じて、宮脇センムさんとはメール交換する程度の間柄ではありますが、やはり敷居が高い感じがしておりました。
しかし、いざ決まってみると、いつもお世話になっている「ひまわりコーポレーション」さんの至近であることが判明。これなら車でも行けると、一安心♪
朝7時に御殿場を出発、東名高速をひたすら西へと進みます。
予定よりも早く大阪の地へ到着したので、まずは「ひまわりコーポレーション」さんへ表敬訪問。その後、目的地である「海洋堂」さん本社へ向かいます。

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今回の目的は「ケッテンクラート・レストア日記」掲載の為に、「海洋堂」さんコレクションのケッテンクラートの取材です。ふむふむ、なるほど、取材の結果は、本の発売をお待ちいただくと致しましょう。

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さて、取材が終われば次のネタを・・・そうです!8.8cmFLAK36対空砲です!!
所謂、無可動実銃という範疇の観賞用品として輸入が許されたジャンルの、日本唯一にて最大の火砲でしょう。
砲身は鋳潰され、数か所にドリルで開口されており、閉鎖器もご覧のように溶断の上で、溶接されて発射機能は完全に奪われているので、いわば巨大な文珍です。
しかし、輸送状態や射撃姿勢への展開などは可能で、機械としの仕組みを知るための細部はそのまま生きており、興味は付きません。
こいつが輸入可能なら、戦車も加工次第では・・・戦車博物館の実現へ向けて、夢が広がります。

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小林源文さんの名著「武器と爆薬」で知った、この時限信管の調整器などは、どのようになっているのか?一度分解したい気分になります。そう言えば、「武器と爆薬」編集の吉祥寺の怪人さんと一緒なのも奇遇です。

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当時の砲兵になった気分で8.8cm砲弾を・・・よっこらしょっと、う~ん重い・・・
もちろんダミー砲弾ですが、これは大変な運動量ですね(汗

自分はエンジンの付いてない「モノ」には興味がないと思ってましたが、このメカメカしい感じはヤバいです。見なかったことにしたいのですが、あの存在感はしばらく夢に見そうです(笑)
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

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