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今年もご愛読ありがとうございました。

2012年の最後を飾る売り物情報はSd.Kfz3bフォード・マウルティアです。
ドイツ軍の軍馬として活躍したマウルティアにはいくつかのサブタイプがありますが、これはドイツ・フォードのライセンセンス生産版3tトラックをベースとしたもの。マウルティアの中では一番多い生産台数を誇りました。
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要するに軍事用に開発されたドイツのハーフトラック系列には属さない、民生流用の輸送車両なのですが、それゆえにドイツ機甲師団の屋台骨を支えた名脇役といったキャラクターです。
もちろん装甲板も付いていないので、通関には全く支障がありません。
問題は一号戦車のモノを流用した履帯ですね。ゴムパットが付いていないので、このままでは公道の走行は出来ません。イベント専用と割り切るか、某実物戦車補修工場に依頼してゴムパットを加硫成型してもらいナンバー取得を目指すかは、ご購入者の根性と財力次第でしょう。

気になる価格は現地渡し7万ユーロ弱とのこと。
ユーロがじわじわ高くなっている昨今、決断は早い方がよろしいかと思います。
輸入代行はお任せください(笑)

それでは皆さん良いお年を!!

12月27日発売!「キュリアス7号」

26日は押し迫ってしまいましたが、やっと出版関係の挨拶回りに上京。
アートボックスさんでは「ガールズ&パンツァー」特需でモデルグラフィックス誌の「完売&増刷」という月刊誌としては異例の事態を市村社長からお伺いする・・・来年は、自分にとって社長業10年目となる節目の年なのですが、「運」というのは大切な要素だと思うこのごろなのですが、市村社長は持ってますね、「運」を。
そんなこんなで、夜は小林源文閣下と、防衛幹部学校のK大佐、軍事ライターの三鷹さんと編集者T君、そして吉祥寺の怪人さんという濃い面子で忘年会でした。

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さてさて、変わった出自の弊社「CURIOUS」も気がつけば7冊目。
自分が編集にタッチしていないので人事のようですが、早いものです。
本来「経営者」ってこんな感じかな?と思えるということは、A編集長はマトモなあ仕事をしているという事でしょう。ああ、マトモな仕事と、良い仕事、それから儲かる仕事は別です。念のため(笑)
まあ、しかし上記の3つはおおむね仲良しグループですね。

邪道、悪い仕事、損する仕事というグループもあるのですが、誰しも友達になりたくないグループのはずが、知らないうちに己を正当化していると、この悪友に取り込まれてしまうようです。

そんな訳で来年も「責任自分論」をモットーに、チャレンジして行こうと思います。

クリスマスイブの準備・・・

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ホワイトクリスマスになるかもしれない・・・という天気予報は、我々ロードサービス事業者にはロマンチックでもなんでもなく、スクランブル警報に他なりません!

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そんな訳で各機の日常点検に朝から抜かりなく、さらにタイヤチェーンなどの冬山装備品も点検品目に加えます。

この夏に追突事故で被害を受けた、4WDレッカー車がいまごろになってオイル漏れをおこして戦列を離れているのが残念ですが、現有戦力で立ち向かうしかないです。

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このあと魔の須山街道凍結戦線で多くの犠牲者が出ることを、このうららかな朝の日差しからは想像できませんが、夕方4時過ぎから入電が始まり夜9時過ぎまで電話は鳴りっぱなしでした。

翌日の東京方面あいさつ回りの旅がキツかったのは言うまでもありません(涙)

四式中戦車の残影・・・

去る12月19日(水)に猪鼻湖にて念願のハイテク調査を実施致しました。
今回の助っ人は浜松市に本拠を構える株式会社フジヤマさんの社長以下総勢10名ほどのボランティア!!
ありがたいお話です。
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今回活躍したのは超音波ソナー君
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最近の技術は凄いですね!左右調査幅は瀬戸橋近辺の100mくらいならカバー出来そうな感じです。
一航過で真下の死角(幅20メートルくらい?)以外はカバーできるので、10メートルづつくらい航跡をずらしながら200メートルくらいの瀬戸を何回か往復します。
最初の数往復で、旧瀬戸橋の南側で長さ4メートル幅2メートルほどの四角い人工物をキャッチ!
画面で確認すると間違いなくそれと判る人には九七式中戦車チハです。
砲塔の形状も57mm搭載であろうと判別できる程度の解像度でびっくり!
確認したのはタミヤさんの元設計者で九七式戦車の担当だったT氏と、ファインモールド鈴木社長ですから、まず間違いありません。ヘドロになんか埋まってませんよ!!

しかし、この後が問題。
肝心の四式中戦車チトが見つかりません。
急斜面に頭からはまり込んでいると想定されるので、車体の大半は砂利や泥で埋没している可能性は前回の「突き突き大作戦」の手ごたえでも想定していました。
下の画面をご覧ください。
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画面中央下に「和船」または「ボート」の沈船がはっきり見えます。
大きさは10メートルほどと読み取れるので、四式中戦車の車体長7メートルを考慮すると何とか見えて欲しいのですが・・・
矢印の先端部にある2メートル四方ほどの人工物が、前回の調査で金属音がしたあたりなのです。
これが車体後部になるのではというのが、ファインモールド鈴木社長の推測です。

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プラモデルを片手に真剣に討論する、鈴木社長とスマッペ事務局中村さん。

とにかく、ハイテク機器のGPS機能により、幾つか見つかった人工物と思われる「物体」や沈船の位置は、株式会社フジヤマさんのご好意でデータ解析され、地図上にプロットされます。
この解析結果をもとに、年明け早々にはいよいよ水中カメラ撮影ということに・・・

何がモニターに映し出されるのか?乞うご期待!なのです。

関連記事はコチラから。

久しぶりにシュタイヤー1500ネタを・・・

今回シュタイヤー1500のレストアをお願いしている、チェコ人のヴァーブラさんは英語がほとんど話せません。
まあ、自分の英語も似たようなレベルなので、2年前のチェコ訪問時に通訳を介さずに意思相通がなぜ出来たのか?
今となっては不思議な気もしますが、マニア同士の会話なんて「これは当時の部品だ」「ええっ?凄い!」
「おまえ持ってるか?」「いくらですか?」なんてくらいの語彙で十分だからでしょう(笑)
1991年の民主化以前には母国語のチェコ語の次の第二外国語はロシア語かドイツ語だったそうで、「最近の若者は英語も話せるんだけどね・・・」という彼らの表情は複雑でしたね。
そんなわけで、ヴァーブラさんへのメールは英語とチェコ語の二本立てです。もちろん翻訳ソフトのお世話になるので作文に時間がかかり、内容も怪しいものです。ですから支払いなどの重要な案件は、プラハ在住の友人である現地通訳さんに入ってもらうのですが、通常は二者間でのんびりとした(いいかげんな)遣り取りが続いてます。
そして、そろそろ進捗状況を聞いてみようとメールしたのが11月のはじめ頃。
答えは一ヵ月後の昨日になりました。
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まずは、でっかい燃料タンクのレストア完了報告。
給油口はケッテンあたりと同じ規格のようですが、キューベルとケッテンは似ているようで互換性はないので、ドイツ人のすることですから油断はなりません(笑)しかし、100リットルタンクともなると迫力が違います。
給油時に「ハイオク満タンで!」と言うのが怖い大きさですね・・・
燃料タンクはエンジンルーム内のエンジン後部に納まります。(写真はヴァーブラさんの友人ヤコブさんの車)
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給油のたびにボンネットフードご開帳という難儀なことになります。
ついでに空冷エンジンの肝であるオイル量チェックとファンベルトの張りを点検出来ると思えば、ものぐさな自分には良いのかもしれませんね。
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で、10月中に出来るはずのボディが12月末になるとかで、現在ご覧の状態だそうで・・・
夏から進んだのは、フロント&リアのデファンレンシャルなどのメカニカル部分と、エンジンはオーバーホール完了したくらいとのこと。
たしかにブレーキ配管やホースは取り回しが終わっているようです。
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昨年の夏にはこんな状態のベース車だったと思えば、すごい進捗ですね。
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同じようなアングルの写真で見てみます。ステアリングギヤーボックスやリンケージも、フロントサスペンションもすべてリフレッシュ完了してますし、フロントフェンダーやラジエターグリルも復元完了してます。
空冷エンジンならでは?のエラのような排熱口が綺麗です。

しかし、このペースでは来年の「ジープの機能美展」に乗り付けるという企みは怪しいものです。
夏休みまでに日本にくればラッキーという感じでしょうかね?乞うご期待であります。

慌しい一週間・・・

12月第二週は慌しく過ぎました。
まずは、委託物件のインターメカニカ製レプリカ「キューベルワーゲン」のネットオークションへの出品。
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売りはオリジナル同様の5穴ホイール装着車というところ。
1600ccの最終空冷ビートルの部品を流用したレプリカなので、通常は4穴ホイールが標準です。
1967年製造までのビンテージルックを求めるなら、やはり5穴ホイールは欠かせませんね。
このタイプはメーカーオプションで数台のみ作られましたので、雰囲気にこだわるマニア向けの一台です。

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そして週中は仕事で人に会いに大阪へ。
日中に打ち合わせを終えて、夜は日本カーズ・コムの大堀社長と、はじめての「ふぐ料理」を食しました。
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大阪といえば「たこ焼き」&「お好み焼き」という定番メニューから、中年メニューへ(笑)
あまり魚料理を食べない自分ですが、ふぐのコース料理にはドップリはまりました。

大堀社長!美味しい店でご馳走して頂きありがとうございました!!

NPO法人「防衛技術博物館を創る会」理事会

今年最後の理事会を開催いたしました。
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「秋のシンポジウム」以降の活動について、メンバーとご参集頂いたゲストにご説明することからスタート。
とくに11月から劇的に進行中の、浜名湖に沈む「四式中戦車」の調査プロジェクトについて時間を取って説明させて頂きました。地元の三ケ日町有志「スマッペ」の盛り上げに協力し、なんとか引き揚げの機運を高めたいと思います。
また、来年はいよいよ「場所」の選定と、地権者様への説明会を通じたご協力の取り付けに活動重点を置くことで理事会メンバーが一致し、具体化に向けてまた一歩を踏み出すことになります。

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会場の「ホテル御殿場館21」9階からは御殿場駅を眼下に東山と富士山の夜景が一望できます。

まだまだ具体的な動きは続きますが、会としての本年の活動はこれにて終了です。

駐日チェコ共和国大使館クリスマスパーティーへ

日の丸とチェコ国旗が仲良く並ぶデコレーション。
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二日連続でお江戸に参りました本日は、チェコ共和国大使館のパーティー参加です。
カマド出版の「キュリアス」誌4号や、「ケッテンクラート解体新書」の中でチェコ共和国へのミリタリー紀行文を掲載してあったことが、御殿場市在住の日チェコ友好協会員さんの目に留まり、同行させてもうらうことに・・・。

ありがたいお話です。

しかし、チェコといえば「音楽」やボヘミアングラスなどの「工芸品」など、いわゆる芸術の香り漂うイメージがあるようで、来場された日本人客はその筋の方ばかり。
ここで「防衛技術博物館を創る会」のプレゼンをし、レシャニー軍事博物館と公式ルートを持ちたいとか、今後の収蔵品収集の便宜を図って貰いたいなどと説明するのはかなりの難事と思われます。
昭和58年から昭和62年まで駐チェコ日本大使を勤められた大鷹さんのご紹介で、カテリーナ大使とお話することに・・・いかん、柄にもなく緊張してきました!!
チェコ2
まずは大使が女性であるということで、難航が予想されたのですが、「チェコ共和国は工業立国で、防衛装備品は主要輸出品のひとつであり、日本の方がそのことを知って居られるばかりではなく、博物館を通じて広く告知していただけるのは嬉しいです」と、当然ながら通訳を介しておっしゃって頂けました!!

ええっ?

なにかスムーズに滑り出した感じがしませんか?

カテリーナ大使はすぐに秘書に何かお話されると、文化担当のマッツァ書記官が登場。

マッツァ書記官も女性ですが、欧米では軍事史や軍事学は一般教養ですから、すぐにお話をご理解され「出来るだけ早い時期に大使館にアポイント取ってお越しください」と、これは英語ですが自分でも聞き取れます(笑)
ここは大切なところ!「ヂュクイ、バーム」(アリガトウゴザイマス)とチェコ語で返します!!

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なにやらトントン拍子に話が進み、調子に乗って大使と記念撮影

大収穫のパーティーでした。


追記・大鷹さんの奥様である節子様は、現在の日チェコ友好協会の会長さんです。お話を伺っていて驚いたのですが、節子婦人は第二次大戦中スエーデン公使館つき駐在武官として赴任された小野寺信さんの次女だそうです。小野寺武官といえば、終戦和平工作のためにドイツ軍のワルター・シュレンベルグ少将と接触していたという話は有名。ヤルタ会談後に、ソ連が日ソ中立条約を破棄して、対日参戦するという貴重な情報を日本へ送ったことはNHK特集でも放送されたことがありましたね。
この辺でピンと来た方は自分と同じ「ジャック・ヒギンズ」や「佐々木譲」の小説のファンでしょう(笑)
目の前に突如として、小説の中でしか知らない歴史上の人物が現れたので、今でも夢を見ているよな妙な心持です・・・

新型ロマンスカー「あさぎり」

本日は年に一度のスズキアリーナ店経営者研修会です。
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目指すは、花のお江戸は副都心「京王プラザホテル」です。
御殿場駅からも綺麗に富士山がお見送り。

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で、今回初搭乗の新型ロマンスカー車両がこれ。
今春の運行ダイヤ改正に伴い、新宿~沼津の運行がなくなり、昔のように新宿~御殿場の運行になりました。
また、ダイヤ改正に伴い運行本数も減り、不便この上ない感じです。
自分も毎年往路のみの利用で、帰路は新幹線で三島駅に出て、沼津周りの御殿場線利用となり大変なのです。
せめて、20時ごろ新宿を出る列車があればな・・・

御殿場プレミアムアウトレットは、平日でもそれなりに賑やかなのですが・・・
やはりお買い物はクルマなのでしょうか?

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車内は木目調で落ち着きます・・・って、この車両乗客は、おいら一人か?

それは落ち着く筈です。

出発間際にお二方来られましたが、今までどおり相模大野駅まではガラガラ、町田駅からなぜか劇混みになるのも今までどおり。大丈夫か?「あさぎり」!?

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選挙ムードに包まれた師走の新宿は騒がしく、田舎モノは歩くだけで疲れます。
研修会の後は懇親会、そして皆さん歌舞伎町のネオンに吸い込まれて・・・

自分は予定が詰まっているので、東京駅へ向かいます。

明日はなぜか「駐日チェコ大使館」のクリスマスパーティーに御呼ばれなので、さっさと帰宅するのでした(笑)




ということで、久しぶりに戦車ネタではない日記です。

祝!「モデルグラフィックス」誌増刷!

思い返せば高校生のときに創刊された「モデルグラフィックス」誌。
小林源文先生の戦場漫画の連載に惹かれて、学生時代の定期購読雑誌でした。
姉妹誌である戦車模型専門「アーマーモデリング」誌が創刊されると、書店で手に取ることも少なくなりました。
たまたま、先月号はタミヤMMシリーズ50周年特集号ということで、執筆者の「吉祥寺怪人」さんから頂戴してひさしぶりにじっくりと読み込んで居りました。
その次号予告に「ガールズ&パンツァー」と言う文字が・・・
まあ、いわゆる流行の萌え系という当方の苦手なジャンルですが、これが巷では流行しているとか!?

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そして先月末に予告どおり発売された「モデルグラフィックス」誌は、なんと発売と同時に売り切れ店続出!!
月刊雑誌としては異例の増刷が決まったとか!?

凄いことです!

どれくらい凄いかと言えば、転職を決意していた編集者が「やっぱりこの仕事を一生続けよう」と決意するくらいです!いえ、誰か特定の人から聞いた話ではないです。例え話です、例え!
でも、本当に作り手は最高に嬉しいことでしょう。

四式中戦車の調査で弊社の「日本陸軍の戦車」が売れているのかと思ってましたが、完全に違うようですね。
願わくば、一過性のムーブメントでは終わらずに、戦車に興味を持つ若者が増えて欲しいです。

で、我が家にも無事に今月号が転がっています。
なぜかと言うと、アニメを見た妻がネットで知って書店で買って来たそうで・・・
曰く「御殿場の本屋では普通に売ってたけど」と。

いや、突っ込みどころは「そこ」ではなくて・・・

やはり流行モノは凄いなあ~と思うのでした。
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

社長の小部屋

カマド自動車公式HP

 

NPO法人
防衛技術博物館を創る会

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