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岐阜県某所にて

プラモデルを1/1(実物大)で作る会という、なんとも男のロマンを刺激する秘密結社の工場へ行ってきました。
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このようなお馬鹿なことをする尊敬すべき男達に敬意を表して、ヘッドライトとバックランプを進呈致しました。
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しかし、写真で見るのと違って、現物はかなり本物感があり、ヤバいです。
その作りも丁寧で、眺めていても飽きません。
あっと言う間の30分ですが、片道3時間半の道のりですから、早々に切り上げて岐路に着きました。
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いやあ~、良いもの見させて頂きました。
静岡ホビーショーまでに完成させるとのことでしたので、5月の再会が楽しみであります。

活動報告会の報告・・・

天気予報は午後から雨。
そのために、少し予定を早めてスタートさせて頂きました。ご案内の不手際をまずはお詫びいたします。
さて、朝の10時には会場のセッティングも終わり、スタッフミーティング。
受付や設営に御協力いただきました会員さんありがとうございます。また、車輌展示に御協力頂いた「日本ミリタリーヴィークル協会」の皆様にも御礼申し上げます。
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会場はご覧のようにワクワクする展示が準備万端です!

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初年度の活動報告用の会場も設営完了。準備を手伝ってくれたカマド本社のスタッフありがとうございます。

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心配していた来場者数も100名を超え、賑やかな報告会となりました。
第二部でも、地元有力者様10名ほどをお迎えし、より踏み込んだお話をさせて頂きました。

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今回は、戦車九連隊の帰還兵である下田四郎さん(私費を投じてサイパン島から九七式中戦車を持ち帰られた)、少年戦車兵三期の勝又真平さん、東京三菱製作所で戦車エンジンの製造技手をされ、戦後は戦車改造ブルドーザーで土木工事に携わった丹羽次郎さんが駆けつけて下さいました。
当時、下田さんと勝又さんは偶然にも九五式軽戦車の搭乗員であったこともあり、ハリボテとはいえ実物大の九五式軽戦車を前に、当時のことを語ってくださり、直接お話を伺うことができた来場者は幸運でした。

今回は図らずも、戦車博物館の必要性を痛感する材料となった実物大九五式軽戦車。やはり写真や映像資料と比べて、実物大模型の持つ情報量はとても多いのだと実感させてくれました。
早期に、実車の里帰りを実現させるためにも、NPO法人防衛技術博物館を創る会への、皆様のより一層のご協力をお願い致します。

九五式軽戦車の雑感

お天気も悪く、外仕事も出来ないので例の九五式軽戦車の日記更新でも。

最初から一筋縄では行かないことは想定の範囲内ですが・・・
大事ではないとは言え、思っていた方向と微妙に違うのは、じれったいモノです。
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さてさて、先般の写真取材時に広いところで動かして、初期不良も出そろった感があります。
まずは、エンジン関係。
シフトレバーやアクセルワイヤーなどのリンケージが無理な造作で、作動不良の温床となっています。
こちらは取り回しの変更と、カバーや留め具の形状変更が必要です。
そしてエンジン自体も80点と言うところ。これはキャブレターの不調が主因のようで、さっそくキャブレターのオーバーホールキットと注文しました。フォードV8ガソリンエンジンなんて、自分にはさっぱり判らない型式ですが、カマド社内のアメ車乗りやレストア工房番頭がいろいろ調べてくれまして、国内で調達できました。
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お次に、なぜかエンジンとフレームを繋ぐアース線が断線していたので接続したところ、再び断線。
目撃者によると、右側のエンジンマウント破断により、トルクを掛けるとエンジン本体が45度傾いて持ち上がるとか!!これによる障害は多々発生し、最後にはメインハーネスを噛みこんでショート・・・メインヒューズが飛ぶと言う騒ぎに。
エンジンマウントは国内では入手が難しいので、アメリカの通販サイトでポチッと注文。

まあ、エンジン関係はこれくらいで何とかなってくれそうなので良しとします。

しかし、レジンキャストで再現されたリベットや木製のリムや取っ手などが走行振動でポロポロと紛失するので困ったモノです。
静岡ホビーショーには敢えてこのままの状態で展示しますが、その後にディテールアップと全塗装作業に入ります!O橋さんのウィーゼルと並べても恥ずかしくないくらいに、それっぽく仕上げたいですね。

作業開始の折には、ボランティア作業員を募集する予定です。
昨年の某74式戦車に引き続き、錆びまみれになりたいアナタ!
ご応募お待ちしております(笑)

本日ハ晴天ナリ

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昨日は今年初めてツバメが飛来。
本日は朝から富士山も綺麗です。雪はだいぶ溶けました・・・春ですね。

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こちらは昨日土曜日の展示場の様子です。新型スペーシアをご覧に来場のお客様が多かったです。
詳しくはコチラから
さてさて、今日も忙しくなりそうです。
がんばって行きましょう!!

九五式軽戦車の試験走行

3月13日、御殿場市某所にて写真撮影を兼ねての試験走行を敢行!
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結構元気に走って行きますが・・・
何やら停車・・・
トラブルの予感・・・
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ああ!シャフトが抜けてる
所詮は撮影用のプロップ(実物大模型)ですから、耐久性や整備性なんてもん考えて作ってあるはずも無く、転輪に至ってはセンターにベアリングすら使用されていません。
重量3トンを支える足回りとは思えない、そう、1/35スケールのプラモデルと同じ・・・
これは今後の課題としてなんとかしなくてはなりません。1/1戦車を作る会のO橋さんに相談してみようかな?
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そんな訳で、栄えある「戦車道」初日の第一課題は野戦整備!!(笑)

たまたま積載車のクリップボルト回しが同じサイズだったので、整備開始!
積載車は三菱キャンターで、三菱つながりですが、もちろんサイズが合ったのは偶然です。

車載2tジャッキを使用して、戦車を1/4箇所だけ持ち上げる作戦。
九五式軽戦車の足回りの構造を理解した上での、絶妙のジャッキアップポイントで作業開始。
3名掛りで20分ほどで復旧完了!!優秀、優秀。
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それでは早速、シーソー式サスペンションの作動チェック!
おお!すごいぞ!ちゃんと地形に追従しています。
意味も無く感動・・・これ、判る人には判りますよね?
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見よ!鉄牛の勇姿!!



まあ、不人気車種の代名詞、日本軍戦車・・・
小さいとか、弱そうなんてイベント展示しても言われちゃうんでしょうが、こいつが正式化された1935年ごろの各国の戦車開発状況はお寒い限りです。
いろいろ異論はあると思いますが、客観的に資料をあたれば九五式軽戦車はもっと評価されて良いはずです。
そもそも、軽戦車を島嶼防衛に使用する用兵の問題と、機械としての機能の問題は分けて語るべきでしょう。

なぜなら、こんなハリボテ戦車でも、自分に向かって走って来たら「怖い」と感じるからです。
本物の半分以下の重さでも、輸送に難儀するからです。もちろん一人では扱えません。
実感として、こんな重量物を何個連隊も南方の島々へ輸送した事実は、再評価の必要があると感じます。日本は輸送や補給を軽視したと言われますが、アメリカが異常だという見方も出来るわけでして、年々軍事予算が増加中の現在の中国ですら国外への展開能力はお寒い限りのようです。

自分で体験して考える。

言うのは簡単。

でも、体験できないこともある。体験しない方が良いこともある。

たとえば「戦争」。

だから想像力が大切なんでしょうね。

そんな視点で、もう一度「日本陸軍の戦車」について考えてみたいと思うのでした。

ポルシェ Typ145

チェコでレストア中のシュタイヤー1500Aの心臓は、空冷V型8気筒3500ccのガソリンエンジンです。
これは昨年、春先のベースエンジンの様子。
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このエンジン、空冷と言う辺りでピン来る方もいらっしゃるとおもいますが、あのポルシェ博士の手になる逸品です。空冷エンジンは、シリンダーの冷却空気経路のデザインなどに天才的なデザインセンスが求められると感じます。まさにポルシェ博士は天才だったのでしょう。空冷エンジンに対する執念を感じますね。
ポルシェ社は戦時中は工場を持たない設計事務所だったので、大手メーカーから設計を委託され、ビートルからタイガー戦車まで設計しています。シュタイヤー1500もポルシェTyp147という番号を持っていますし、その心臓であるこのエンジンはポルシェTyp145なのです。

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ベースの錆び錆びエンジンからは想像も出来ませんが、僅か一年弱でまさにフルレストアと相成ったわけで、チェコ人は良い仕事をします。

ところで、空冷と言っても、空気でエンジンを冷やすのではなく、冷却水の代わりにエンジンオイルがエンジンを冷やすのです。ですから油冷エンジンと言った方が正確な気もします。
二つ並んだお弁当箱みたいなモノがオイルクーラーで、その後方が冷却ファンです。

空冷エンジンは、水冷方式に比べれば、排気量辺りの出力は熱効率と冷却ファンを回すために自らの馬力を使うので不利になります。
また、冷却ファンの作動音もバサバサと騒々しく、水冷式に比べて静粛性も悪いです。

しかしながら、古い車にお乗りの方なら誰もが悩む冷却水漏れはありません!
オイル漏れだけと格闘すれば良いのです!!
これはすっごく楽チンです。旧車の初心者とO型旧車乗りには空冷エンジンがお勧めな所以です。

そんなズボラな自分は8気筒のエンジンを扱う資格があるのでしょうか?(笑)
大変そうだな・・・

前進用意、前へ!!

バッテリーが放電状態で、ジャンピング始動したエンジンは調子が良いようです。
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しかし、どうもミッションのリンケージが怪しくて、Dレンジに上手くシフト出来ないのです。
弊社レストア工房番頭と、ベテランメカニックT氏が、善後策を検討中の図。
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とりあえず、シフトレバーは両手で渾身の力を込めれば動きそうな感じですが、その状態が異常です。
リンケージを切り離すと、レバーの根元が錆びて動かないことが判明(笑)
手動で、ミッション付け根のレバーを動かすと無事にDレンジ、ニュートラル、リバース共に入ります。
運転席から、ミッション横に陣取ったレストア工房番頭に「ドライブ!」「ニュートラ!」などと大声でシフトチェンジ!アクセルを踏み込むと、戦車は軽快に走り始めました!!

昼休みには、リンケージロッドの小加工と、シフトレバーの根元の錆つきを解消し、運転席から普通に操縦できるようになりました!動くとこんな感じです!!


繰り返しになりますが、お願いがあります。
このブログを見たと言って、いきなり見学にこられる方がいらっしゃいますが、カマド本社には置いてありませんので悪しからずご了承ください。
日常業務中のカマド社員は、とっても多忙です。
原則一般公開はしておりません。「どうしても見たい!」と言う方は、事前にこのブログのメールフォームからお問い合わせください。文面から伝わる熱意に応じて、個別に対応致します。

流行の?「戦車道」はじめました!?

昨年末に前振りはしたつもりの、九五式軽戦車の実物大モックアップが日本に届きました。
まずは横浜港にある保税倉庫で積み込み作業をして、横浜税関にX線検査のために搬入します。
簡単に書きましたが、自衛隊戦車部隊OBの指導の元、事前に脳内シュミレーションを何度も繰り返して一時間ほど掛けて積み込みました
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全幅204センチという、3トン積載車にギリギリ搭載可能なコンパクトさが売りのはずが・・・
実物はそれなりの迫力というか、体積があり存在感は抜群です。
3年間で適度な錆と、汚れがあり、プラモデルのウエザリング(汚し塗装)を施した感じが本物っぽいです。
初めてのX線検査は写真撮影禁止と言うことで、ご想像にお任せいたします。
まるでウルトラ警備隊の基地か、サンダーバード基地かというハイテク機器により、積載車ごと撮影ゾーンを通過、無事に通関と思いきや、開扉検査ということになり、麻薬や爆発物の有無を検査官が見て行きます。
もちろん、ハイテク機器で十数分で結果がでるので驚きます。
終始笑顔の税関職員さんと世間話をしているうちに、晴れて、無事通関
これも簡単に書きましたが、ここまでの事前交渉は本を一冊書けるのではないか?というくらい大変でした。
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さすがにこのままで御殿場まで高速道路はまずかろうと言うことで、ブルーシートで覆います。


夕方、日が暮れた頃には御殿場へ到着。
無事に保管場所へ収まりました。
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最後にお願いがあります。
このブログを見たと言って、いきなり見学にこられる方がいらっしゃいますが、カマド本社には置いてありませんので悪しからずご了承ください。日常業務中のカマド社員は、とっても多忙です。
原則一般公開はしておりません。「どうしても見たい!」と言う方は、事前にこのブログのメールフォームからお問い合わせください。文面から伝わる熱意に応じて、個別に対応致します。


4月に予定している一般公開のご案内はこのブログ上で告知いたしますので、もうちょっと楽しみにしていて下さいませ

参議員議員会館へ

関東機甲会、インターメカニカ東京に引き続き、3日連続の花のお江戸です。
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本日は、御殿場市市役所の「NPO法人防衛技術博物館を創る会」の窓口となる担当部署のお二方もご同行。
ああ、3年前の活動開始の際には夢物語だった(当人は大真面目ですが、周りから見てと言う話)博物館の実現もいよいよ現実味を帯びて参りました。感慨深いです。
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写真は、佐藤正久参議員議員室にて打ち合わせの様子です。
左のお二方が御殿場市市職員、一番右端が自分、真中のお二方が佐藤議員の秘書さんです。

防衛装備品の貸与や、海外に所在する旧日本軍車輌の里帰り実現に向けて、実務的なお話の第一歩を踏み出すことが出来ました。今年は大きく前進する一年になりそうですし、しなくてはなりません!

引き続き、皆様のご支援をお願い致します。

キューベルワーゲンのいろいろ・・・

月曜日の夕方から、千歳烏山にあるインターメカニカ東京さんへひとっ走り。
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ごらんのようにピカピカに仕上がった、IMキューベルワーゲンの納車です。
これからインターメカニカさんのHPにアップされると思いきや、既に商談が入っているとか・・・

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キューベルワーゲンといえば、ご贔屓の1942年式が定期点検で入庫中です。
相変わらず綺麗にお乗りになっていらっしゃいますね。見習わなくては・・・

1942年の初期型キューベルワーゲンといえば、チェコで売り物が出ました。
kubel cz
2010年にチェコ共和国に行った際に知り合った、英国人(彼は某航空会社のパイロットで、奥さんがチェコ人なので、チェコに住み着いてしまったそうです)がコツコツとレストアしていた車輌です。当時はこのペースじゃあ、何年掛かるのだろうと思ってましたが、3年で完成したようです(笑)
sd.kfz251ハーフトラックも所有している、彼ならではのコダワリ仕上げの1台。
しっかりした時代考証のもとで修復されています。
本気で購入希望の方いらっしゃいませんか?仲介致します

3月最初の大仕事!!

話は2月中旬に遡ります。
お世話になっている自衛隊富士学校機甲科部長様より、四式中戦車の調査活動について15分ほど説明してもらえるか?と打診がありました。ついでにNPO法人防衛技術博物館を創る会の説明も少しならしてもOKとのこと。
これには二つ返事で「ハイ!喜んで!!」と承知ぜずにはいられません。

事務局の吉田さんから「社長、いよいよ大舞台ですね」と言われ、やっと認識した舞台の重さ・・・

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会場は華のお江戸は明治記念館。

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ガラにも無く緊張しているのは、陸軍士官学校から戦車隊に進まれた旧陸軍戦車将校のベテランから、元陸幕長を含む将官、佐官以上の機甲OBの方々を前にしているからであります。

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懇親会にもお呼ばれしましたが、200名を超える機甲幹部のOBに囲まれ、ポツンと民間人一人ぼっち。
嬉しいやら、寂しいやらで、妙な心持ちの2時間でした。

しっかりとご説明が出来たのか?
久しぶりに心地よい緊張感を味わうことが出来ました。
日本機甲88年の歴史に恥じない、博物館を御殿場の地に・・・
・・・想いは募るばかりです。
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

社長の小部屋

カマド自動車公式HP

 

NPO法人
防衛技術博物館を創る会

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