チェコ共和国より二年越しのレストア作業完了のお知らせが来ました♪
まるで新車の様な仕上がりはリファービッシュならではです。
フレームやミッション、フロントデファレンシャルなどはオリジナルを修復して搭載。
ボディーパネルは完全に新規部品で組み付けされています♪

お客様からのご依頼でリファービッシュ・シュビムワーゲンを注文しておりましたが、
この度、予定より半年以上遅れて何とかロールアウトしたのこと

想い返せばこの間、くろがね四起修復プロジェクトやM3ハーフトラック修復作業、
はたまた愛媛県からのジープM38寄贈物件の修復など重なるときには重なるもんだ~
などど自分を鼓舞するしかない状態で、シュタイヤー1500Aの本を執筆してた訳です・・・

そんな理由でオーナー様には大変ご迷惑をお掛け致しましたが、
なんとか彼の国を5月中には出国手続き出来そうですm(__)m
エンジンは戦後の1200ccを搭載した日常使用も安心バージョン

このエンジンなら日本国内でも部品に困りません。

機械的な部分もご覧のように新品同様にリファービッシュしてくれるのです。
ペダル類は当時のオリジナルですが、ネジやスプリングはすべて新品交換です


シュビムワーゲン購入時に一番気を付けなくてはならないのがコチラ!
フロントデファレンシャルは4輪駆動時に前輪に動力を伝達するための部品です。
キューベルワーゲンや戦後のビートルには使用されない部品なので、オリジナル
を入手するしか方法はありません。
こいつが欠品していたり、壊れていると4輪駆動になりませんし、水上から陸上に
戻る際に最初に設地する前輪が駆動しないためにとても大変な思いをします。
そうなんです!水陸両用とフロント駆動はセットなんです!
RRのVWは水上走行用のスクリューを回すのに都合は良いのですが、上陸時に
すこぶる困るのです。したがってVWビートルベースでシュビムワーゲンを複製
した場合にはとても緩やかなスロープがある場所でないと上陸できない事態が
容易に想像できますね。
これがレプリカ製作が盛んな欧米でもシュビムのレプリカが生まれない理由の
一つだと思います。
まあ、水上走行させなければ問題ないのですが、それではシュビムの形に拘る
必要もないのですから、皆さんキューベルワーゲンの複製に走るのでしょうね。
とにもかくにも、晩夏か初秋にはオーナー様のところにご納車できると思いますので、
これでまた一台、公道を元気に走るWW2ドイツ軍車両が国内に増えますね♪