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デロリアン整備日報、5月28日の巻

判る人にしか判らない、メカニカル・インジェクションシステム。
キャブレターでもない、電子制御でもない知恵と工夫が詰まってますが、厄介な代物だっ
たり・・・
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下には高品質リプロダクション部品のウォーター・ポンプも見えますね。

でもって、エアーミクスチャー用の調整ネジのゴム栓も対策品。

メーカーでは触るな!ということで、封印してありますが、排ガス対策などなどで調整す
るために封印取ってある個体が多いのです。そこから空気が入ると、空燃比が狂っちゃ
うのは意外と知られておらず・・・ということの対策品です。

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写真真ん中の針金状の金具の先端がゴム栓になっているのです。これ付いていない
個体は要注意です!

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デロリアンの外見的特徴はもちろんステンレス製ボディーです。

ロータス社製のエックス・ボーンフレームの上にFRP製のインナーボディーが架装され、
ステンレス製のシェルが貼り付けられている感じなのですが・・・

そのインナーボディーの中も可能な限り清掃してみましょう!とKメカが手を入れてみ
ると・・・何かが落ちています(◎_◎;)

大きさからエアーインテークの取り付け穴をホルソーで開口した際の切れ端でしょうか?
もちろん新車メーカー製造ラインでの置忘れ?あるいは面倒なので拾わなかった?

・・・まあ、欠陥車の烙印を押されてメーカーが倒産しただけのことはあると、妙に納得し
ちゃう訳ですが、やはりデロリアンは判った人が手を入れてない個体は危険ですね!

さて、この個体もいよいよゴールが見えてきましたが、もう少しマイナートラブル防止の
ための整備にお付き合い頂きましょう・・・(つづく)

はじめての黒四ダム♪

本年度は御殿場ライオンズクラブのテーマーを務めて参りました。
なかなか忙しかったですが、勉強させて頂いたことも多くて6月いっぱいでお終いになる
のが寂しいような、嬉しいような複雑な気持ちです・・・本当に忙しい一年でした(*´▽`*)

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その一年の締め括りである複合地区年次大会出席のため、富山県に行って来ました!

まあ、難しいお話は抜きにして、初めての富山県ご一泊でホタルイカや白エビを堪能した
翌日は帰り道の観光がなんと立山黒部アルペンルート♪

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富山県側から長野県側へ向けて立山駅から出発して、美女平経由で室堂へ!

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標高2400メートルへ向けてどんどん上がって行けば、北アルプスの山並みに自分が入っ
て行くという素晴らしい体験に感動!

雪がある!

そこにも!あそこにも!

なんて言ってるうちに、テレビなんかでよく見る雪渓を通過して室堂に到着です(^_-)-☆

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ここからロープウェイで一気に黒四ダムまで下って行くのですが、映画「荒鷲の要塞」を
彷彿とさせる命が危ない感じがヒシヒシとする乗り場から下を覗くと、いろんな意味で
キュンキュンします(*´з`)

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幸か不幸か満員の車内中央に追いやられ、真下を覗き見ることも叶わず、中国人観光
客に囲まれながら一気に下車しました(◎_◎;)

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ダムから下を覗いてみましたが、やっぱりいろいろキュンキュンしちゃたので、一休さんよ
ろしく真ん中を男らしく闊歩しました(笑)

小学生の頃から憧れていた黒部ダムに降り立ったアラフィフ社長は、すっかり高いところ
が苦手になっており、やはり子供の頃に来たかったと過ぎし日の少年の日々を想い返す
のでした・・・

まあ、まだまだ出来ることはいっぱいあると思うので、動けるうちに出来ることをしっかり
やり切ろうと決意を新たに、黒部ダムを後にしたのでした。おしまい。

「木で軍艦をつくった男」の読後雑感など

子供のころ(小学校6年生くらいか?)に年末テレビの洋画劇場で放送されていた「トラ・ト
ラ・トラ」を始めて見た時には、まったくもってその凄さが判りませんでした。

大学生になり、映像を真面目にちょっぴり勉強したときに、見直した「トラ・トラ・トラ」には、
まごうことなき戦艦長門がオープニングでこれでもかと登場しており度肝を抜かれました!

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この映画が公開されたの1970年(昭和45年)は自分が生まれた年でもあり、当時の世
相や雰囲気は当然知りませんが、肌身に感じるレベルで想像は出来ます。

CGや特撮合成技術が発達した現在とは違い、当時は本物を使うか実物大のセットを造
るしかあの画面を創り出す方法はありません・・・

そして平成も終わるころになって、自分にとって長年の疑問であった実物大戦艦長門を
つくった映画美術監督さんへの取材を基に構成された本に巡り合うことが出来ました!

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あたりまえですが、公開当時のパンフレットにはまったく触れられていない、企画から撮
影開始直後の監督交代を含むバタバタ劇はどのようなモノだったのか?

あの黒澤明監督が当初の予定通り撮影していたら、どんな映画になったのか?

死んだ子の歳を数えるような非生産的な妄想とは判っていても気になって仕方ないこと
の内、かなりの部分がスッキリしました。

しかし、自分と同じく・・・否、自分などと比べ物にならないくらい熱く、深く映画史の掘り
起こし作業をされて居られる萩野正明さんは素晴らしい仕事をされていますね。

クロサワ映にゆかりの地である御殿場在住の身としては、風化する撮影当時の記憶や
記録をなんとか残して行きたいと思うのでした。

半年ぶりにデロリアン整備再開・・・

輸入販売をしてみようと、昨年お試しにカリフォルニアから入手したデロリアン・・・
今まで見た数十台の中でも程度は一番で、売れなかったら自分で乗ろうかな?と思った
りしてますが、そんなパターンの時は売れちゃんだよな~(*´з`)
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年末の繁忙期から3月メーカー決算を挟んで、車屋さんが忙しい時期は放置状態でした
が、GW明けて元号が令和に改まった頃にひっそりリフトに乗っていました!?

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これまでにラジエーター交換を含む水回り系とサスペンション交換を含む足回り&ブレー
キ系は終了してますので、残るは燃料系とエンジン回りです。

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対策品の燃料ポンプに交換するのにあわせて、燃料計センサーも対策品に交換。
もちろん燃料タンク本体内部も清掃しました('◇')ゞ

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豊橋にあるデロリアン専門店DMC-Jさんの販売協力店である弊社は、整備情報も同社
から頂いております。もともと欠陥車の烙印を押され、メーカーが倒産したデロリアンです。
アメリカや欧州では現在でも専門店や愛好家が対策部品を作ったり、対策整備情報を共
有しています。それを弊社も頂いて、対策整備を施しています。

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たとえばV6エンジンの真ん中ですが、アルミエンジンだからと言って油断していると、構造
上雨水が進入しやすいこともあり、腐食して飛んでもないトラブルにつながることがあります。
マニアの間では「デス・バレー(死の谷)」と恐ろしく大げさに呼ばれる個所ですが、この綺麗
な個体でも30年以上に渡るゴミがそれなりに堆積していました・・・
綺麗に掃除して耐熱クリアーを塗装します。
補器類の取り付けネジは、数年後の再びオーバーホールすることを前提にタップとダイスを
立てて、錆止め剤を塗布してから組み付けられます。

そんなこんなのお手間が掛かっての1000万円という価格はお安いと思うのですが・・・
如何でしょうか?

第58回静岡ホビーショーの御報告「その2」

今回のカマド的展示の目玉は、「ガルパン実物大Ⅳ号戦車プロップ展示実行員会」への
参加と全面支援に尽きます!

この実物大模型は、バンダイナムコアーツさまが協力会社さまと共に劇場版宣伝のタイ
ミングで製作されたものです。ニュージーランドにある映画大道具製作会社である「Weta
ワークショップ」にて製作され、カマド本社にて組み立てられたものです。

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そんなこんなで、プラッツさまスタッフ扮する秋山殿と記念写真♪役得です(職権乱用)

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役得と言えば、土曜、日曜の二回に渡り「ガルパントークショーin静岡ホビーショー」に
登壇させて頂きました。16式機動戦闘車をバックに、たくさんの来場者に囲まれての
開催となりました。

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とにもかくにも、クラウドファンディング成功の御礼をお伝え出来てほんとうに有難かっ
たです。もちろん、まじめにトークイベントに臨みましたが、参加者が濃すぎて来場者が
楽しんでいただけたのか?は謎です。

「この面子、混ぜるな危険」とwebに書いていた方が居られましたが、言い得て妙とは
このこと。脱線しすぎだったかなと反省しきりです(◎_◎;)

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静岡ホビーショーの楽しみの一つは、年に一回、同好の志と楽しむお食事会であります。
今回はホビージャパン松下社長と、静岡駅近くの「BOILS」さんでコースを頂きました!
はじめてのコース料理に挑戦でしたが、これは満足度高いです。

そんなこんなで、新製品レポートが全くないという、ホビーショー報告でした。

ご来場頂いた皆様ありがとうございます!また来年、ツインメッセ静岡でお会いしましょう!

第58回静岡ホビーショーの御報告「その1」

小中高生の招待日を含めて初めての5日間開催となった静岡ホビーショーは天候にも
恵まれて賑やかに終了しました!

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カマド出版部ブース前には、ガルパン実物大Ⅳ号戦車プロップが展示されていました
ので、一般公開日はご覧のように終始賑やか・・・を通り越して大変なお祭り騒ぎでし
た♪

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特に小中高生の招待日は多くの出展者様に大好評だったそうです。もちろん、来場し
た子供たちも目を輝かせてプラモデル作りを体験していました。少なくとも手を動かし、
体験したことは忘れないでしょうし、来場者の何パーセントが今後お小遣いで模型を
購入するか判りませんが、来年も開催が決定とのこと!素晴らしい取り組みだと思い
ます。

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今回のホビーショーはクラウドファンディング終了直後の開催と言うこともあり、とにか
くお礼回りが一番の目的でした。そのお一人目はもちろんこの方、田宮会長です!

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そして応援動画をお寄せ頂いた、石坂浩二さん!本当にあの動画の説得力は素晴ら
しかったです。ありがとうございます♪

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物理的にも精神的も最初から応援して下さった、吉祥寺怪人さんと海洋堂宮脇センム
と「パンツァーフォー!」・・・みんなちょっと恥ずかしいので、表情が硬いですね(笑)

まだまだ、多くの方にご挨拶しましたし、いろいろなことがあった静岡ホビーショー。
ご報告は「その2」へ続きます(^_-)-☆

第58回静岡ホビーショーは11日(土)、12日(日)一般公開です!

GWが終わるとやって来る静岡ホビーショーは今年もツインメッセ静岡にて開催されます
今年はカマド出版のブースの他に、プラッツ様の仕切りで「ガルパン実物大Ⅳ号戦車展示
プロジェクトin静岡ホビーショー」に全力支援させて頂いております!

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ということで、やって参りましたツインメッセ静岡であります!
実物大の戦車といえども、巨大なコンベンションホールと比較すると可愛い大きさですね!

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ともあれ、初夏を思わせる暖かな静岡市内で実物大プラモデルと格闘すること数時間・・・
なんとか形になりました。この作業も何回繰り返したことだろうか?

もともと分解組み立てを繰り返す想定では作られていないので、恒久展示態勢に入らいな
と各部の破損が・・・そろそろ安住の地を見つけて上げたいです(*´з`)

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苦労して分解~輸送~組み立てをした満足感もありますが、やっぱり完成状態を眺めると
良く出来ています。

模型の世界首都を標榜する静岡市で開催されるプラモデルの祭典での展示は、この戦車
には最高に適していると思います。次回展示もまったく未定なので、入場無料の静岡ホビー
ショーへ是非遊びにいらしてください♪

カマド出版のブースは「ガルパンⅣ号戦車」展示場所の目の前です!

土曜日14時からと、日曜日12時からそれ一時間、会場内特設スペースにて開催される
トークイベントに登壇します。濃ゆい人たちとご一緒ですが、お時間あるようなら、こちら
も是非ご覧になってください。


開催場所は中央通路の陸上自衛隊16式機動戦闘車の展示場所のすぐ近くだそうです!

それでは、ツインメッセ静岡でお会いしましょう!

GW最終日は静岡ホビーショーへ向けて!!

世間様は10連休などと騒がれておりますが、「平成」から「令和」へと一つの時代が移り
代わった前半は、個人的には「九五式軽戦車のクラウドファンディング」で終わりました。

カマド本社も工場はお休みですが、ロードサービスは24時間態勢でシフト組んでおりま
したが、改元をご自宅でお迎えになった方が多いらしく、おかげさまで穏やかなGW前半
線となり、個人的にもクラウドファンディングに集中できてありがたかったです!

が、しかし、怒涛の後半戦はみなさま新元号に改まり、お祭り気分でお出掛けも多くなり、
クラウドファンディング最終追い込み並みに、激しいロードサービス対応に追われて、あっ
と言う間に終わりました・・・

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そして迎えた最終日は、やっとロードサービス対応は落ち着きましたが、お休みの工場は
なぜか賑やかです♪

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はい、8日(水)の「小中学生の日」から始まる静岡ホビーショーへ向けて展示準備が始ま
りました!しばらく放置してしていても、内燃機が入っていない実物大プラモデルは電源を
繋げばライト点灯、砲塔旋回ともに問題なし!

・・・もともと撮影用の大道具なので、破損した個所の修理はイタチごっごの様相ではあり
ますが、そこは弊社プラモデル担当(実物大から1/35まで)O氏が頑張ります('◇')ゞ

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天気予報は雨模様でしたが、戦車の神様のおかげでパラつく程度で、問題なくトレーラー
に搭載完了し、ツインメッセ静岡へ向けて第一関門クリアーしました!!

ということで、第58回静岡ホビーショー会場のカマドブースでお会いしましょう♪

平成という時代の最後に、令和の時代へ夢を語れることに感謝

昨日、平成最後の日23時をもって、2027名のご支援者から58,665,000円という
大きな金額をお寄せ頂き、「九五式軽戦車を日本人の手に取り戻す。修復、里帰りプロ
ジェクト」は成功裏に終了しました。

(正確には、この数日に銀行振込でご支援くださった方の金額が、さらに連休明けに反
映される予定です)
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まずはご支援頂いた皆様に心から御礼申しあげると共に、これからが実務の本番を迎
える修復作業と里帰りをしっかり見届けて頂きたと存じます。

ご支援とは、金銭的なご支援ばかりではなく、SNSや実社会での情報拡散へのご協力も
含まれております。今回のプロジェクト実施により、一台の軽戦車が日本に里帰りする道
筋が付きました。ただそれだけのことですが、多くの方にそれ以上の「何か」を感じてい
ただいたことも事実です。

ミリタリー(軍事)に興味がある方にはもちろん、機械技術や歴史に明るい方には戦車を
含めた兵器を技術遺産して眺めるということを提案出来たと感じて居ります。もちろん賛
否両論があって当たり前ですし、両方のご意見を拝見して、自分なりに考えを深めること
も出来ました。

また、そもそもミリタリーにも、機械技術、歴史にも興味がないという方にも、これだけ多
くの方が、大きな金額を支援して下さったという「判りやすい指標」を示したことにより、戦
車の里帰りや防衛技術博物館の推進へ向けて追い風になったことは間違いありません。

クラウドファンディング実施前の昨年2018年中に寄せられた約2,000万円のご寄付
と併せて、今回頂いたご支援を最大限活用して、慎重に事業を進めて参ることになります。

時には道に迷ったり、休憩することもあるかと思いますが、ご支援者の皆様には我々の
灯台として遥か彼方の目標実現へ向けての道のりを照らして頂きつつ、お見守り頂けれ
ば幸いです。

取り急ぎ、プロジェクト無事成功のお知らせと御礼まで。
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

社長の小部屋

カマド自動車公式HP

 

NPO法人
防衛技術博物館を創る会

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