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インターメカニカ製キューベルワーゲンの備忘録

ご縁があって仲介させていただいたIM製キューベルワーゲンの備忘録と、今後ご購入される方に参考として情報を記します。

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今回仲介させて頂いた個体は、ワンオーナーの車庫保管で、走行距離5000km未満という極上の個体でした。とはいえ、初年度登録は平成13年(2001年)ですから、製造から20年以上経過しております。この間、ゴム製部品を始めとした消耗品は交換されています。

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で、今回手こずった燃料残量警告灯センサー部分を記録しておきましょう。これはオリジナルにはない機能で、IMレプリカのみに付いています。場所はフロントのスペアタイヤを外した陰にあり、通常では見えません。

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現車の症状としては、ガソリンを満タンにするとガソリン臭がするのと、車体下部にガソリンが漏れるという危険な状態。さっそく燃料センダーユニットのパッキンを疑って分解するとご覧のとおり手作り感満載のパッキンからガソリン漏れしていました。

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左がFLAT4さんに手配した新品部品、右が使用されていたパッキン。耐油性の材質のようですが、加工が雑でこれでは危険です。何よりFLAT4さんで新品入手可能ですから、クルマ屋さんとしての見識の問題でしょうか?変わったクルマの部品は入手不可能と決めつけて、なんでも手作りすれば良いということではありませんね。

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こんな感じで診断、原因特定、部品注文、そしてパッキン交換を行ってガソリン漏れの修理は完了しました。


ここからはIMキューベルの弱点を記載。中古購入時のチェエックポイントです。

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まずはリアマフラーのサイレンサー部分。左右バンクから集約されて、右後方に設置されています。こちらが設置位置が低く、形状から内部に水が溜まりやすい形状ということもあり、床が舗装されていない場所に駐車している個体は軒並み錆による腐食で穴が開きます。このマフラーは一品モノで入手困難なため、穴が開くと切り張り溶接での補修となる可能性が高いので要確認です。

とにかく、地面や砂利の駐車場は旧車には大敵です。また、週に一度は30分以上連続走行することでエンジンやマフラーに熱を入れて湿気を飛ばすことが出来ます。ちょっとコンビニまでお使いに往復という使い方が一番マフラーに水を呼びますので、旧車の使用方法としてはNGです。出来るだけ避けましょう。

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もう一つ消耗品として割り切りが必要なのがドライブシャフトブーツです。写真ではリフトアップした状態なので、一番角度がきつくなっているので極端な状態かもしれませんが、荷重が掛かっている状態でも最低地上高を稼ぐために通常のVWビートルよりもかなり角度がきつくなっています。このために使用頻度が高い個体は車検の度に左右4か所のドライブシャフトブーツのどこかが切れている感じですね。この部品もFLAT4さんで入手う可能で、交換も車検、点検時に比較的簡単にできますので、あまり神経質になることはありません。備忘録として記しました。

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最後に、エンジンを下から眺めたところです。この個体はオイル漏れもなく、20年経過したとは思えないくらい綺麗ですね。空冷VWには出来るだけ鉱物油20w-50等の硬めの指定オイルを使用しましょう。オイルは高価であれば性能が良いわけではありません。レーシング用の化学合成油には旧車のエンジンに使用される古いゴム製パッキンを溶かしたり、逆に硬化させたりする副作用をもたらす添加剤が入っていることもあります。最近の低燃費車用オイルを間違って入れたりすると、エンジン各部からオイル漏れを誘発するばかりか、エンジン本体を破損する恐れもあります。お気を付けください。

さて、そろそろ新オーナー様がお引き取りに見える時刻です。いそいそとその準備に入りましょう。
楽しみですね♪

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プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

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