「下田四郎氏出版記念東京講演会」無事終了致しました。

第二次世界大戦中に日本陸軍戦車第9連隊に配属され、満州での猛訓練の後に昭和19年の春サイパン島に動員され、同6月に米軍の上陸を迎え討った下田四郎氏。戦後、サイパン慰霊の旅路で見かけた旧日本軍の戦車が焼却炉同様に扱われているのを発見し、瞬時に日本へ連れて帰ると決意。その後、2年以上に渡る当局との粘り強い交渉の末、2両の97式中戦車を帰還を実現、靖国神社と若獅子神社へ奉納されました。
昨年末、弊社出版部より「玉砕の鉄獅子サイパンからの帰還」を出版させて頂いた御縁で、本年一月地元御殿場市に於いて出版記念講演会を開催させて頂きました。地方での開催と言うこともあり、東京方面での開催をという声が多く寄せられ、今回の東京講演開催という運びになりました。


会場は「靖国神社」の境内にある靖国会館。プロジェクターを持ち込み、資料を並べ、十分な事前打ち合わせがあったためスムーズに準備は完了。聴講に来場がてら「日本陸軍の戦車」の表紙イラストを編集部へ納品する佐藤元信先生の姿も・・・。

12時から靖国神社本殿への参拝を済ませ、身の引き締まる思いで13時からの本番へ臨みました。まずは主催者あいさつ。そして、マイクを軍事ライターの古是三春氏へ渡します。


今回は、出版関係者、防衛省関係者などを中心にご案内させて頂いたので、集まった方は少人数ですが濃い面々で、講演の内容も具体的に突っ込んだ話も多く、文面からは伝わらない、まさに生きた証言と言うべき貴重なお話を直接伺うことができたと好評を頂けました。

講演会終了後に遊就館を見学し解散。その後、有志で九段会館へ移動して懇親会を開催いたしまいた。下田氏は毎年6月18日にサイパン玉砕の慰霊祭のために靖国神社へ参られます。可能であれば、来年も6月19日に講演会を開くお手伝いを弊社でさせて頂き、ひとりでも多くの今を生きる世代へ下田氏の体験を聞いて貰える機会を作りたいと思います。
講演者の下田氏をはじめ、ボランティアで運営スタッフとしてご参加いただいた皆様、そして御聴講いただいた来場者へ御礼申し上げます。ありがとうございました。