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40歳になりました・・・

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40回目の誕生日が巡ってきました。思うことのみ多く、筆及ばざるが故に書評など・・・。

自分の祖父は大正2年生まれで平成7年になくなりました。多くの戦後世代と同じく、自分も生前の祖父にその戦争体験を正面切って聞いてみると言うことをしませんでした。ミリタリーに興味があり、世間一般の若者に比べれば何倍もその方面への興味はあったはずですが、自分の中で日本の戦史や兵器への興味は、30代になってから深まってきた感があり、その頃には祖父はとっくに他界しており父に聞いてもやはり自分と五十歩百歩、歴史は戦争の勝者が記録すると言われますが、敗戦国とはいえもう少し自分の祖父母の若かりし頃について知りたいと言う思いは、最近になって益々強くなります。

祖父が20歳で徴兵されたとすると、昭和7年ごろ。時代は日華事変の初期にあたり、祖父が上海戦の話をしていたこともあり、今になって考えれば勝ち戦を経験し、対米戦が始まるころには満期除隊で在郷軍人になっていたようです。終戦前の根こそぎ動員で再召集されたそうですが、そのころには満足な輸送船が無く本土決戦に備えている最中の終戦、復員となったようです。同じ静岡34連隊でも、5歳ほど若い人たちは南方のガダルカナル、サイパンへ動員されていることを考えれば、巡り合わせとはいえ複雑な思いです。

先月、書店で地元新聞社から刊行された本書を手に取り、祖父の足跡と時代も場所もほぼ重なる柳田氏の記録を読んでみたくなり迷わず購入したのです。柳田氏は従軍カメラマンであったのと同時に、すぐれた文章家でもあり、読んでいて祖父が吸った空気、嗅いだ匂いを感じることが出来ました・・・。このような本を地元静岡県の中学生くらいで推薦図書にでもなれば、いくらかは日本も良くなるのではないかと思ったりします。歴史は連綿と続いています。自分たちのルーツを知り、今を考える視点が持てれば、未来への展望が開けると思うのは自分だけでしょうか?

私たちの㈱カマドは本日より45期が始まります。会社も人も世の中に必要とされる存在でなければ生き残れません。また、世の中には不要なものなど存在もしません。自分で自分の立ち位置を確認する、そして舵を切り進んで行く、人生も会社もそんな作業の繰り返しだと思います。己の立ち位置を測る基準をしっかり持ている人や会社、地域、そして国が世界から必要とされるのでしょうが、いまの自分、社員、日本人がどうなのか?とても気になるこの頃です。





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>砂漠の狐Hさま
何気なく生きて40年・・・誰かのおかげで40年。
ここまで来ると人生先が見えて来た気もします。後ろ向きの意味じゃなくてね。
自分の出来ること、やるべきこと、しっかり考えて日々過ごせたらと思います。
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

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