メッキ工場見学

本日はレストア工房番頭の案内で、浜松市内のヤマテ工業さんへお出かけです。旧車イベントなどへ参加してる方にはBBFさんと言った方が通りが良いみたいです。レストア工房番頭から工場見学に誘われて、のこのこ付いて行ったわけですが、まずは工場の規模にびっくり!吹き抜け構造になっているのは、遠州の空っ風を利用して換気する作りだそうで、空調の無い建屋ですが、なぜか快適。メッキの溶液のツンとくる臭いも上昇気流にのって屋根から放出されているそうです。


メッキ加工の仕上を大きく左右する前工程の「磨き」から始まった会社さんなので、製品の品質にはこだわりと定評があるそうで、弊社レストア番頭Sも真剣に質問を飛ばします。ここはクロームメッキの前工程の銅メッキ加工場。電極の設定、冶具の作りひとつも仕上がりに影響します。ちなみに銅メッキはクロームメッキ仕上げの大切な下地処理、サフェーサーのような存在だそうです。銅メッキして磨き、面出し、一発で決まらければ数回この工程を繰り返して下地を整えます。

そしていよいよ体に悪そうな液体が詰まったタンクに漬けてクロームメッキ工程です。4段階位に大きく分かれていて、洗浄、下地処理、メッキ、洗浄の流れ。それぞれの工程も幾つかの水槽に分かれているので大騒ぎです。水温は60度ちょっとと言うことなので、火傷はしないかも知れませんが、手を入れる勇気はありません(笑)

磨き職人さん。見ているだけで運動量は多く大変そうですが、作業そのものは簡単に見えてしまうから恐ろしいです・・・熟練仕事は一見、普通に流しているようで、素人が手を出すととんでもない事になるケースが多いのですが、その典型のような作業でしょう。じっと見つめられて作業し難かったと思います。お邪魔してすみませんでした。
これにて大人の社会科見学終了。メッキって理屈では分かっていましたが、今回見て納得。さて、お次は山梨県方面の工場へお出かけのお誘いがあったようでございます。楽しみですね♪