富士学校開設記念行事


陸上自衛隊富士学校は全国の幹部自衛官の教育機関であり、武器学校と並び機甲科(戦車・装甲車)のメッカでもあります。北海道を除き、このように戦車、装甲車、自走砲などが一堂に会すのも富士学校ならではの風景です。
記念行事並びに観閲行進、模擬戦闘展示が行われるグランドはご覧のように戦車教導団をはじめとする富士教導団がずらりと整列してお出迎えです。右はパレード開始の合図でライトを一斉点灯する戦車部隊。

90式が来るか!?って思ったあなたはハズレ。まずは全国でもここにしか無い車両をご紹介。本管中隊長車は「74式改」であります!この車両は1990年代に90式戦車と同等の夜間戦闘能力を付与され、車載機銃、ギヤーボックスなどを改善された74式戦車改善型の試作車5両のうちの一台。わが国では制式化された装備を改善して能力向上を図るケースは少なく、大いに期待されたのですが、結局は予算が付かずお蔵入り、試作車のみが元に戻す予算もないので自然な流れで中隊長車や中隊本部付き車として活躍することとなったようです。今回のパレードでは4台の74式改が確認出来ました。判りやすく言えば、「ザクとは違うのだよ!ザクとは!」って感じです!?

そしてパレードのあと、本日の目玉!「10式戦車」のデモ走行開始です。4サイクルディーゼルエンジン独特の低周波を響かせながら、時速70kmでスムーズに走りまわる姿はおもちゃのラジコン戦車のようです。減速しないままS字操行から急ブレーキ。そしてバックは圧巻!前進速度を同等の走行性能と解説していましたが、時速50kmくらいは本当に出してましたね。また加速もスムーズ!?待てよ?どういうギヤーボックスなんだ?CVTか?・・・しかし、1000馬力以上の入力に対応したCVTベルトなんて想像できない・・・

さて、本日の営業活動は祝賀会食会場であります。参議院選の投票日ということもあり、国会議員の先生はお休みでしたが、富士地区の自衛隊幹部が一堂に会する中で僅か一時間という限られた時間でしたが有効に名刺交換とご挨拶が出来ました。これからの「御殿場タンクミュージアム準備会」の活動に弾みが付きそうな予感です♪