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先日予告した倉庫の中身は戦車でした!!びっくりでしょ? ![]() ![]() まず目に飛び込んで来るのは、アメリカ陸軍のM47パットン戦車・・・しかし、このブログをお読みの方には映画「バルジ大作戦」のタイガー戦車と言った方が通りは良いかもしれません。 映画の中ではドイツ軍車両に扮し、重厚長大な存在感いっぱいにスクリーンを駆け回ります。その姿にシビレて戦車道に足を踏み入れたと言っても過言ではありません。戦車道とは戦車が走る道のことではなく、戦車を極める道のことです。念のため。 自由に見学&撮影OKとのことなので、逸る気持ちを落ち着けて、ここで足を踏み外したり、バランスを崩したら戦車道を極める者としてかっこ悪いぞ!いや、世間体などという邪念は捨ててご対面だ!などど思考回路がショート寸前の状態で、ゆっくりとハッチを開ける頃には気持ちはへスラー大佐です(判る人だけ判ってください)。 ![]() ![]() ![]() さて、ここで種明かしです。日本国内で戦車をそのまま所持することは武器の所持にあたりますから、法律違反になってしまいます。この倉庫にある車両はすべて数十年前に中田商店さんが、朝鮮戦争で使用されて廃車になったものを赤羽補給廠で鉄くずとして購入したものです。じっさいにサイコロステーキのように溶断されて払い下げられたスクラップを、がんばって繋ぎ合せて元の形に復元した、無可動実物なのです。 大砲の砲尾閉鎖器は割りばしのように縦に切られたものを繋ぎ、その上で再使用出来ない様に一部をカットしてあります、砲身も数分割に輪切りにされたものを繋いであるようです。 車体内部はドンがらで、エンジンやミッションなど機能部品はありません。さらに床面には直径10cmほどの穴が無数に穿たれ「おいらはただの置物なんだよ~」と見る者に訴えており、自分のような機械好きには何やら卑猥なモノを見るようでで、目を背けたくなります。 ![]() 「では教育してやるか!」 「この倉庫の中には5台の装甲戦闘車両が保管されており、すべてアメリカ軍で使用されていたものだ。」 ![]() 「おい白シャツ、お前が覗き込んでいるがM36ジャクソン駆逐戦車だ。」「何をキョロキョロしている!お前のことだ!」「そうだ、お前だ!自衛隊が61式戦車の開発時に、90mm戦車砲を25tクラスの戦車に搭載するという問題に取り組むために参考にした車両だ!そういう視点で見ると防楯や砲耳の形が61式戦車に似ているだろう?」 「なるほど~、だと・・・貴様!社長がモノを教えたときには、ありがとうございます社長殿!社長が指示を出した時には、かしこまりました社長殿!だっ!!」「よし、その場で腕立て100回!」 「黒メガネ君・・・そうだ、俺ですか?って自分を指さしている君だ!」「そのM41軽戦車は米軍から自衛隊に供与されていたが、すべて返却されて台湾やタイへ再供与されたらしく、日本国内には公式には一台も存在しないことになっておる幻の戦車なのだ」 「そうなんですか?って・・・貴様そんなことも知らんで汚い足でM41に乗るな!」「よし、その場で腕立て100回!」 ![]() さて、邪魔者を排除したところでゆっくり観察してみましょう。このM41軽戦車は61式戦車の配備数が十分な数になるまでの繋ぎとして自衛隊に供与されました。使い勝手がよく、時速70kmの高速をほこり、今でも古株の自衛隊戦車隊員の間では評判の良い戦車です。タイ国陸軍は現在でもまとまった数のM41を運用しているので、廃車になるものを一台でも自衛隊で譲渡輸入して、展示保管してもらいたいです。 ![]() ![]() こちらはM24軽戦車の車体を利用したM37自走砲。右側の車両は50年代、60年代を通じて大量に配備されたM59兵員輸送車。M37自走砲は、この後登場するM108、M109自走榴弾砲に比べると前大戦のM7自走砲の発展型で古臭いデザインを踏襲している一方、M59兵員輸送車は、この後登場するM113のデザインがすでに完成されており、大戦中のハーフトラック型兵員輸送車とは既に一線を画しています。 戦後第一世代のこれらの車両は資料が少なく、興味を持つ研究家も少ないので現物があるということ自体が意味を持つと思われます。 「ん、腕立てご苦労。それでは撤収準備!」 「荷物を車へ、エアコンは全開だ!」 そろそろ御殿場へ帰る時間です。このコレクションについては、いずれこのブログで触れることに致します。 |
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