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M47パットン戦車

9月になりました。しかし暑い日はまだまだ続くようです。
このブログも暑さに負けず、熱く戦車道を極めて参りましょう。
今日の日記は長いですよ!しかも戦車に興味のない人にはつま
らないと来たもんだ!!
IMG_1783.jpg
というわけで、ここから先は興味のある人だけに向けての情報発信、
中田商店さんのコレクションでご紹介したアメリカ軍のM47パッ
トン戦車についてです。
自分としてはとても思い入れのある車両なので、ここであらためて
ご紹介致しましょう。

kmd003.jpg kmd013.jpg
1966年公開のハリウッド映画「バルジ大作戦」は、自分が中学
生のころに何回かTV放映されていました。
1980年代は結構、この辺の戦争映画がゴールデンタイムに放映
されて居たんですよね~♪
物語は史実をベースに大幅に脚色されていて、良くも悪くもハリウ
ッド的。主人公はアメリカ軍情報将校で、ドイツ軍の最後の大反撃
に総崩れになるアメリカ軍に、ドイツの戦車は強いけど燃料不足だ!
という情報をもたらし、ドイツの反撃を挫くという筋立て。
しかし、この映画を見た多くの少年はロバート・ショーが演じたドイ
ツ戦車隊長へスラー大佐のカッコよさの方に、主役であるアメリカ軍
を押しのけて強い印象を受けたようです。
右の写真はコーラー将軍の地下指令室で新型タイガー戦車の模型
を見るへスラー大佐。この模型は劇中での戦闘シーンで使用され
るミニチュアをおもちゃっぽく塗装したものだと思います。1/4スケ
ールあるいは1/6スケールくらいでしょうか?とにかく大きいです
し、劇中のミニチュアは精密でサスペンションも稼働して走ります。

どこかに残っていて、手に入らないかな~真剣に考えるのは自分
だけではないでしょう。

m47.jpg
どうですか?タイガー戦車の大群は!?自分の中ではタイガー戦車
と言えば映画に出てくるこの戦車です。そうですアメリカ軍の「M47
パットン戦車」を謎のドイツ軍カラーに塗装して、ドイツ軍のマークを
入れれば何ともカッコ良いタイガー戦車の出来上がりです。
ドイツ語ではティーガー戦車と発音するようで、本物はそのように、劇
中に出てくる偽物はタイガー戦車と区別するのがマイルール。
当時でもソ連映画「ヨーロッパの解放」やアメリカ映画でも「戦略大作
戦」などT44戦車やT34戦車をベースに張りぼてとは思えないタイガー
戦車も登場します。
「プライベートライアン」や「バンドオブブラザーズ」などには、より出来
栄えの良いドイツ軍戦車が登場しますが、いまでも「バルジ大作戦」が
自分の中ではナンバーワンの戦車映画です。 

撮影はスペインで行われ、劇中では数日間の設定ですが、撮影した年は
暖冬で、雪がどんどん解けてしまい、後半の戦闘シーンではどこがアル
デンヌの森?と言いたい砂漠のような広原で決戦を迎えます(笑)
kmd008.jpg
物語も終盤、アメリカ軍の燃料補給基地にガソリンを奪うために殺到する
タイガー戦車は、ドラム缶をぶつけられて焼き打ちに会い全滅して物語は
終わります・・・オチはともかくとして、このシーンで炎に包まれるM47戦車
は本物より一回り小さい張りぼてに代わります。
そして、最後には戦車としてはありえないですが、文字通り粉々に爆発して
果てるのです

これは模型やイラスト、創造的な仕事全般に言えると思いますが、リアルさ
とは本物を真似るだけではなく、その本質をより見る者に伝えるということに
尽きると思います。
「バルジ大作戦」のケン・アナキン監督とカメラマンのジャック・ヒルデヤード
は、ティーガー戦車の重量感と破壊力を良く理解し、戦車が画面上で一番カッ
コよく重厚に見えるアングルを計算しつくしていると思います。
また、戦車が大群で進撃するときの迫力ある車間距離も、試行錯誤でフィル
ムに焼き付けたのだと考えれば、その努力を正当に評価し、讃えたいと思う
のです。
大量に戦車をスクリーンに登場させるというテーマ実現のため、スペイン軍
から借りた戦車は塗装以外には手をつけないという判断は潔いと思いませんか?

あれ?M47パットン戦車について概論するつもりが、なぜか話が「バルジ
大作戦」に脱線してしまいました。とにかく、自分の中ではタイガー戦車で
あるM47パットン戦車が日本国内に存在することがビックニュース。
大好きなハリウッドスターが来日しているような感じ?いや、実は老後は日本
に住んでいたといった感じです。判ります?

では、M47戦車についてのお話は、また改めてということで(笑)

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ここが好き

このパットンの好きな部分は後部の小さな転輪です。(どうしてだか?ちょっと違う仕様がいいのです。)
あの映画の戦車が日本にあるなんて写真を見せて貰えるだけでも嬉しいです。
70年代は毎日映画をやっていまして、戦争映画も頻繁に放映されて嬉しい毎日を過しておりましたな。(遠い目)
当時は小学校低学年で良く分からず見ておりましたが、今でもDVD等で見ると心が躍ります。


> このパットンの好きな部分は後部の小さな転輪です。(どうしてだか?ちょっと違う仕様がいいのです。)

M26パーシングの馬力不足を解消するために、エンジンとミッションを換装した車体がM47の車体です。
前半分の戦闘室部分はそのままで、エンジンルームを改造、大型化したエンジンとミッションの為、スプロケットホイールの位置が最終のロードホイールから離れてしまい、履帯が脱落しやすくなったために苦肉の策で補助転輪がついたのでしょう。
これに着目するあたりは、戦車道の末期症状です(笑)

> あの映画の戦車が日本にあるなんて写真を見せて貰えるだけでも嬉しいです。
そうなんです。それを判ってもらえてうれしいですね~♪

こんにちは。失礼いたします。
渋谷シアターTSUTAYA(東京都渋谷区)スタッフのジョージと申します。

9月26日(日)の14:00と18:00から当館THXシアターで『プライベート・ライアン』を上映いたします。ファイナル上映として特別爆音上映です!
ぜひこの機会に至高のサウンドとオリジナルのフィルム映写で『プライベート・ライアン』をお楽しみくださいませ。

ご来場、心よりお待ちしております。

http://www.theater-tsutaya.jp/pc/top.php
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

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