千葉県へ・・・

ある日のこと、編集作業でお世話になっているKさんからメールが届きました。
これはなんでしょうか?
竹やぶの中に、半ば埋没した荷車なのですが・・・タイヤに注目!!
答えは後ほど・・・

本日は、所有者様からお借りするための許可が出たと言う事で、Kさんと千葉県茂原市某所で待ち合わせ後、目的地へ向かいます。・・・しかし、遠いです。


目的地の目印はコチラ!旧海軍飛行場で使用されていた掩体壕です。敵機の銃爆撃から、大切な飛行機を守る防空壕だったもので、この近辺を走るとそこかしこに点在しています。現在は歴史遺産として茂原市教育委員会が管理しているそうで、それ以前はこれらの掩体は十数年前までは農作業小屋?として使用されていたそうです。
実際、壊すにしても丈夫で壊す方が手間が掛かるし、雨露を凌ぐ作業スペースとしては便利だったと言うことらしいです。今回、地主さんから終戦時の様子をお伺いする事が出来まして、飛行場跡に集積された鉄くずから、農作業や復興作業に使用できそうな部品を無償で貰いうけることが出来たとお聞きしました。
そうなんです。この荷車の車輪は旧日本軍の戦車、おそらくは「九七式中戦車」の転輪を再利用したモノなんです。戦後数年してから結婚された奥様とお二人で、昭和30年ごろまで毎日のよう牛で引いた荷車も、その後はこの掩体の中で埃を被って居たそうです。十数年前に教育委員会の指示で、展示の為に掩体を空っぽにするために裏手の竹やぶへ引き出し、放置したままだったそうですが、これを発見する歴史群像取材陣M氏&K氏の眼力には驚かされます。

御殿場市民交流センターで3月20日に開催するイベント「日本の機甲発展の80年史」パネル展において、戦後復興に活躍した戦車改造ブルドーザーのコーナーで、最後は部品となって民生に役立った証人として展示させて頂きます。可能であれば、地主様の想い出も少し展示出来ると良いな~と考えております。
コメントの投稿
こういう発掘記事は大好きです。
丹念に探せばこういう物もあるのですね。
普通なら見過ごされてしまうチラリと見えるゴム転輪に気付かれた方は凄い。
またクレーン車の起動力にも恐れ入ります。
丹念に探せばこういう物もあるのですね。
普通なら見過ごされてしまうチラリと見えるゴム転輪に気付かれた方は凄い。
またクレーン車の起動力にも恐れ入ります。
>D2さま
> こういう発掘記事は大好きです。
はい。今回の探検で、自分はリアル戦車の発掘は個人では無理だと痛感しました。
しかし、探せば出て来そうな気がするのが怖い所ですね~♪
> こういう発掘記事は大好きです。
はい。今回の探検で、自分はリアル戦車の発掘は個人では無理だと痛感しました。
しかし、探せば出て来そうな気がするのが怖い所ですね~♪