「玉砕の鉄獅子サイパンからの帰還」発売です

縁とは不思議なものです。カマドに出版部があることを説明するにも、自分の学生時代の巡り合わせからお話をすることになるのですが、今回の新刊はさらに奇縁のなせる技とでも申しましょう。富士宮の若獅子神社に鎮座する「サイパンからの帰還戦車」の存在は、10年ほど前に偶然知り、その後それを持ち帰った下田さんの著作「慟哭のキャタピラ」により帰還の経緯を知ったのです。
第二次世界大戦時の日本の主力戦車は97式中戦車です。この戦車は、1937年の出現当時は世界レベルで見てもバランスのとれた主力戦車でした。海軍のゼロ戦と同じく初戦では華々しい戦果を上げているのです。しかし、モデルチェンジされぬまま、終戦まで戦い続けなくてならなかった悲劇の戦車でもありました。実際には少数とはいえ、新型の戦車も実戦配備され、日本本土に温存はされていたのですが、南方の全線で苦戦を強いられたイメージが強烈なため戦車部隊の評価が過小ではないかと常々考えているところです。
前述のように30年ほどまえに下田さんは一度体験談を著されています。しかし、当時は関係者もご存命で、事実関係を詳らかにすることでご迷惑がかかるとオブラートに包んだ表現も多かったとのこと。今回は下田さんが最後の機会と、ご自分からもう一度ペンを握られたことに意義を感じ、お手伝いさせていただきました。編集担当の小泉氏の熱い思いもあり、素晴らしい出来栄えだと自負しております。是非、ひとりでも多くのかたに手にとって頂ければと思います。
諸般の事情から、販売は通販とイベント販売限定となりますので、一般書店ではお求めいただけません。下記サイトからどうぞ。
http://satmagazine.cart.fc2.com/
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日曜日に用意していただけないでしょうか?
買いますので。
買いますので。
げ様>
了解です!しかしながら、もしかすると自分が日曜日に参加出ない恐れが出てきました
その場合、テラロッサ次長に託します。
了解です!しかしながら、もしかすると自分が日曜日に参加出ない恐れが出てきました
