fc2ブログ

チェコ共和国の呪縛

外国でどこが一番好きですか?
って聞かれたら、チェコ共和国と答える今日この頃。
昨年9月のチェコ旅行以来、魂を揺さぶられる車があります。
IMG_1847.jpg
その出会いの瞬間を捉えた写真がこちら。
とにかく、自分が今まで接した車と全く違うDNAにやられたようです。
シュタイヤー1500は空冷V8ガソリンエンジン搭載で、8人乗りの中型トラックベースの兵員輸送車です。
タミヤのプラモデルではお馴染みですが、実車の資料は少なく、ウィキペディアにも項目がありません・・・
なんとなく野暮ったいデザインですが、ボネットフードのラインや機構は魅力的です。

IMG_0724.jpg
そんな訳で、まずは整備マニュアルと部品図を入手致しました。

IMG_0728.jpg
よくよく眺めて参りますと、野暮ったいのは統制型のキャビンのようです。
量産効果を狙って、平面と直線を多用した割には、同規格のホルヒなんかと共通部品は少なくて意味がないと思うのですが・・・っま、ドイツ人の作るものはこんな感じです。アメリカとは違います。

IMG_0727.jpg IMG_0726.jpg
こちらはエンジンルーム内部と、空冷エンジンのイラスト。
補機や細かな部品はボッシュ製やその他のドイツ製が多いからでしょうか?
オーストリアの会社とはいえ、ドイツ文化圏です。VW社のキューベルワーゲンの空冷水平対向エンジンと同じ匂いがします。
・・・気になって海外のサイトを覗いてみると、シュタイヤー社が試作モデルの設計をポルシェ博士に依頼したとの記載を発見!?
ああ、そういわれるとボネットフードのアールやエンジンの空冷ダクトのアール形状など、至るところの曲線係数がビートルタイプ1やポルシェ356に見えて来ました(笑)
それまで、オーソドックスな貨物トラックベースと思っていた車両も、ポルシェ博士が一枚噛んでいる以上、変態車に間違いありません。そう思ってみれば、フロントサスペンションは縦置きトーションバースプリングだったり、オイルクーラーの廃熱ダクトの処理が変に凝っていたりと、大量生産のトラックにしては意味のないギミック満載です。

さて、このマニュアルをプレゼントしてくれたチェコ人ヴァーブラさんから、メッセージがありました。
「シュタイヤー1500のレストアベース車両を入手した。いまなら、お前の好きな仕様にレストアできるぞ!」
ですって・・・

ああ、悩みが多くなる!!
これが厄年ということなのでしょうか!?(笑)


コメントの投稿

非公開コメント

買いましょう(^.^)

厄払いに一台買いましょう(^.^)
でも、どこに置いときます?
2階にはデカすぎですよね。。

>AZさま
いや、幌を畳めば2階に上がりそうなサイズです・・・
って、下調べ万全じゃないか(笑)

もう、まさに1/1タミヤシリーズですね。
いつかタミヤとコラボをお願いします!

>SARU様

タミヤさんがお許しするなら、当方は大歓迎ですね♪
実際にはいろいろと難しいです。はい。

死蔵しているタミヤのプラモを組み立てしたくなりました。(ムズムズ)
(そーいやADV製レジンキットもあったような・・。)
大きさ的にはランクル80や100が当てはまりそうですね。

>D2さま

この辺の形の良さはお子様には判りませんね!

実際に見ると、遠近感が狂う大きさなんです。
長さは5メートルちょっとでランクルですが、幅は2メートルオーバーでハンビーかメガクルーザー並。
高さは2メートル32センチと、4トントラックくらいなので、容積は大きいのです。

圧倒的な存在感がたまりません(笑)

ドイツやフランスの博物館で必ず見れる1台ですね。私もこの手のトラックが大好きです(笑)
カマドショールームで拝見できる日を楽しみにしています。(爆)

>リエナクタースギア様
う~ん、モノが大きいだけに色々と思案中です。
部品供給面で考えても、キューベルワーゲンなどとは違うでしょうしね!?

こんにちはD2です。

暫く時間が経過してしまいましたが、20~21の土日を利用して
タミヤの1500とフジミの10式を素組みしてみました。

1500は発売からもう10数年が経過していたことに驚いきつつも、
非常に組み立て易いのはタミヤです。(カッチョエエですね)

10式は新製品ですが、ミニスケール足周りの組み立てが自分には難儀に感じました。

>D2さま

京都のボークスホビースクエアーさんにお伺いして、久しぶりに模型店の中を楽しく歩き回りました。
出戻りモデラーの気持ちがちょっぴり判る気がしました。
昔ではガレージキットでも発売が怪しい戦車が、インジェクションで普通に売ってるんですもんね♪

しかし、作る根気が無くなってまして、買うと押入れに入ってしまいそうで買えません(笑)
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

社長の小部屋

カマド自動車公式HP

 

NPO法人
防衛技術博物館を創る会

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる