fc2ブログ

再び三ヶ日町へ

前回の三ヶ日訪問記事を掲載したときには、プレスリリース前で書けなかったのですが、凄いタイミングでファインモールド社から四式中戦車チトが発売になります

そんな運命の糸に絡め取られたファインモールド鈴木社長は、13年ほど前に中日新聞のスクープを読んで一念発起!「四式中戦車を引き揚げる会」会を立ち上げて会長に就任。三ヶ日町(当時)に署名を提出したころで計画は中断。場所柄の漁業補償と資金面の手当てが一番の難題だったそうです。

しかし、戦車の神様は鈴木社長の運命を弄ぶがごとく、商品発売直前に不肖カマド社長を通じてご宣託をお授けになったようです(笑)
本日は、先日からお世話になっている地元観光協会長Nさん、元タミヤ模型設計技師Tさん、地元某テレビ局ディレクターさんを交えて一回目の打ち合わせです。ここに目出度く「四式中戦車を引き揚げる会」が復活です!!

IMG_1933.jpg
待ち合わせ場所の瀬戸橋に続く道。六十数年前に轟々と中戦車2台が進んできた道筋です。

IMG_1934_20120428170653.jpg
写真中央に瀬戸橋の入り口が見えます。昭和28年までは橋は無く、瀬戸の渡し船が住民や旅人を対岸へと運んでいました。ですから、終戦直後にここまでやって来た中戦車2台はこの道の先に橋は無く、切り通しになった下り坂を湖面に向けて下って行ったのです。
観光協会長Nさんが入手した古地図や昭和28年ごろの湖畔の写真を検討して、おおよその沈没地点を特定することが出来ました。
そこは、かつてファインモールド社長が水中カメラを入れて調査した場所とは違うことが判明!!
13年前にはダイバーが探索し、まったく気配も無かったために泥土が堆積して完全に埋没しているという結論に達したそうです。
しかし、本日の会合の結果によると、もしかすると砲塔上部など一部は露出している可能性もあるとのお話!
まあ、こればかりは実際に潜って見なければ判りません。

ちょうど暖かくなる季節に入り、プランクトンの発生や潮流の関係で猪鼻湖の透明度が悪くなるのだそうです。
幸いにして、当時現場で戦車の水没作業を見ていた方々は元気でご存命の方も多いとのこと。
観光協会長Nさんが聞き取り調査役を買って出て頂けたので、水質の良くなる12月までは、それら証言を元にした水没場所の特定作業に専念することになりました。

計画の進捗については、防衛技術博物館を創る会を通じて随時発信して参りたいと思います♪

コメントの投稿

非公開コメント

やった!

引き揚げる会が解散してしまった当時、がっかりした方は多かったでしょうね・・・。
この新たな計画、とても楽しみです!

>Flitz様
しかし、気合と根性だけでは引き揚げは出来ませんからねえ~・・・
防衛技術博物館と同じく、地元住民の民意の醸成を図りつつ、協賛企業(お手伝いしてくれるサルベージ会社さんなど)を探していくことになるでしょう。

戦車の引き上げと防衛技術博物館の記事、拝見しました

過日のご意見の通り、戦争遺構にしても個人の善意と努力に任せきりでは、やはり限界があると思います

戦争遺跡やそれに関わる事物はまず国によって保護継承されるべき

戦争に関わった国家にはそれだけの責任があると思います

世界のどの国を見ても当たり前の事が、当たり前に何故なし得ないのか、この国は全く不思議な国だなと思います

いずれにしても社会的使命が理解出来るスポンサー探しは最大のミッションですね

明日は三保の震洋の格納庫を観に行く予定ですm(_ _)m

>K子様
伊豆半島には「震洋」の基地跡が多くあると聞きましたが、三保にもあるのですね。
戦争遺構、史跡が風化するのは自然天然の理からも仕方ない部分もありますが、具体的な技術遺産は何とか残したいと思うのです。
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

社長の小部屋

カマド自動車公式HP

 

NPO法人
防衛技術博物館を創る会

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる