fc2ブログ

隕石落下で話題の町といえば・・・

「チェリャビンスク」と言えばこの戦車でしょう。
一度見たら目に焼きつく、丸っこい砲塔が印象深いですね。
IMG_1889.jpg
という書き出しで意味不明の方に補足。
第二次大戦でドイツ軍が怒涛のごとくソ連領内に流れ込み、モスクワ陥落も間近と思われたころ。
ソ連領内でもヨーロッパに近い場所にあった、兵器工場は東のウラル山脈付近へと「町ごと」疎開したそうです。
さすがロシア!やることが豪快ですね。
そのなかの一つ「S.M.キーロフ第185工場」というのが「チェリャビンスク」へ引っ越してきて、この戦車を「T-34/76チャリャビンスク型」として大量生産を開始。
爆撃機も届かないウラル山脈で生産された「T-34」戦車は、翌年から西へと逆流となってドイツ軍を押しとどめ、1944年には奔流となりソ連領内からドイツ軍を綺麗さっぱり消し去りました。
その奔流は、戦後も東欧に滞流したようで「ポーランド」や「チェコ」には、今も大量のT-34戦車が各種、各地に残されており、羨ましい限りです。

「チェリャビンスク」は、誰ともなく「タンコグラード(戦車の街)」と呼ばれるようになり、その響きだけで自分なんかは恍惚とした気分に浸れるのです。そう、それは「パリ」と聞いて、世のご婦人方がまったく行ったこともないのに凱旋門やエッフェル塔、シャンゼリゼ通りを思い浮かべ、フランス語なんてさっぱり意味不明にも関わらず親近感を感じるのに似ているのであります(笑)

IMG_1890.jpg
ところで、このタイプのT-34戦車がなぜ認知度が高いかと言えば、最近流行している某アニメとはまったく無関係で、タミヤさんの限定品として発売された「高荷義之」画伯のパッケージイラストにヤラレタ世代が実車同様に大量生産されたことによります。
そんな大量生産品の一人である自分は、2010年にチェコ・レシャニー博物館で戦車とご対面。
この砲塔が「鋳造」ではなく、「プレス製」だったというビックリニュースが流れたあとだったので、そんな視点で見ればなんとなく「ひ弱」な感じ・・・もとい、「軽量小型」な感じです。

IMG_1891.jpg
こちらは標準的は鋳造砲塔タイプ。
やはり重厚です。自分が乗るなら迷わずこちらです!

えっ?違いが判らない?
そんな貴方は、高校の選択科目で「戦車道」を履修しない方が無難です(笑)

えっ?こちらの戦車は錆びてて汚い?・・・戦車は放っておけば錆びるものです。学校でも先生が言ってませんでしたか?「人と戦車は見た目で判断してはいけません」と。
確か某アニメでは西住殿も錆び錆びの4号戦車を見て、すぐに使えると判断していたと思います。流石は家元。
エンジンもミッションも、砲も確認しないで・・・「やっぱ見た目で判断してるじゃん!」

ということで、やはり「人も戦車は第一印象が肝心」というお話でした。

コメントの投稿

非公開コメント

いいですね!

私も最近、DVDで「戦車道」を学び始めました。(笑)

>AER45様
最近の心配事は、海外のOTAKU達が日本には「戦車道」が本当にあると信じて留学してくるのではないかと・・・(笑)

落下した隕鉄で戦車を作り、その名も流星戦車とw

>すえつぐ様

コメットさんですか?ただでさえ不人気車種なのに、非効率的な生産手法をとる意味がまったく不明です(笑)

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

社長の小部屋

カマド自動車公式HP

 

NPO法人
防衛技術博物館を創る会

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる