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ポルシェ Typ145

チェコでレストア中のシュタイヤー1500Aの心臓は、空冷V型8気筒3500ccのガソリンエンジンです。
これは昨年、春先のベースエンジンの様子。
P1010007_20130309192628.jpg
このエンジン、空冷と言う辺りでピン来る方もいらっしゃるとおもいますが、あのポルシェ博士の手になる逸品です。空冷エンジンは、シリンダーの冷却空気経路のデザインなどに天才的なデザインセンスが求められると感じます。まさにポルシェ博士は天才だったのでしょう。空冷エンジンに対する執念を感じますね。
ポルシェ社は戦時中は工場を持たない設計事務所だったので、大手メーカーから設計を委託され、ビートルからタイガー戦車まで設計しています。シュタイヤー1500もポルシェTyp147という番号を持っていますし、その心臓であるこのエンジンはポルシェTyp145なのです。

IMG_0152_20130309192629.jpg
ベースの錆び錆びエンジンからは想像も出来ませんが、僅か一年弱でまさにフルレストアと相成ったわけで、チェコ人は良い仕事をします。

ところで、空冷と言っても、空気でエンジンを冷やすのではなく、冷却水の代わりにエンジンオイルがエンジンを冷やすのです。ですから油冷エンジンと言った方が正確な気もします。
二つ並んだお弁当箱みたいなモノがオイルクーラーで、その後方が冷却ファンです。

空冷エンジンは、水冷方式に比べれば、排気量辺りの出力は熱効率と冷却ファンを回すために自らの馬力を使うので不利になります。
また、冷却ファンの作動音もバサバサと騒々しく、水冷式に比べて静粛性も悪いです。

しかしながら、古い車にお乗りの方なら誰もが悩む冷却水漏れはありません!
オイル漏れだけと格闘すれば良いのです!!
これはすっごく楽チンです。旧車の初心者とO型旧車乗りには空冷エンジンがお勧めな所以です。

そんなズボラな自分は8気筒のエンジンを扱う資格があるのでしょうか?(笑)
大変そうだな・・・

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Author:小林@御殿場
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