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各所からのご指摘、ご質問について・・・

クラウドファンディングREADYFOR?さんによる「くろがね四起」修復資金調達について、各所で話題になったり、直接お問い合わせを頂くので、思うところを記して見たいと思います。
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まずは1000万円という金額についてです。
READYFOR?さんも慈善団体ではありませんので、手数料が掛かります。
これはREADYFOR?さんのサイトに掲載れていますので、ご興味のある方は調べて見て下さい。
また、単なる寄付ではなく「引き換え券」の購入と言う形を取りますので、このコストは我々の見立てで50万円ほどです。
勘違いしないで欲しいのは、レストア費用に1000万円の見積もりが出たから、1000万円を集めようなどという単純な話ではないと言う点からです。
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永遠ボディー様での作業費用は、最終的には協力者様には会計報告の一部として開示するのは当然です。
しかし、概算見積もりの段階で不特定多数の方に開示することは今回は見送りました。
車のレストア作業と言うのは、それこそ一物一価であり、大げさに言えば、見積もりが出ること自体が奇跡だと感じています。
高額商品とは言え、住宅や自動車などリアルタイムに生産されているモノやサービスの見積もりが出るのは当たりまえになっているので勘違いしがちですが、職人さんの技術に値段を付ける行為は本当に難しいのです。
二年間のレストア期間というのは、永遠ボディー様が過去に手掛けた数十台、数百台というレストア経験から導いた作業期間であり、金額よりこの時間に意味があると自動車整備・板金工場を経営する自分は感じるのです。
ベテラン技術者の年収を想像し、専属で一年掛かりっきりにしたと想像してみてください。

また、今回の修復に関しては永遠ボディーの松村社長から「商売抜き、原価で協力する」との嬉しいご協賛を頂戴しており、その点からも一般公開への難しさがあります。ご理解頂ければと思います。
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映画を見て、「つまらなかったら金返せ」と言う話を良く聞きます。
実際に返金を申し出るような人は、実見しませんから、あくまで映画の評価表現方法のひとつと考えます。
しかし、逆に「おもしろかったから、1万円払う」というのは、あまり聞きませんね。

今回のプロジェクトは、その元になる映画を作る資金を集めようという話しに似ています。
支援者がすべて満足しるような映画は出来るはずもないでしょうが、まず映画を完成させることが重要でしょう。
ビジネスとしての出資であれば、当然そんな甘い話では済みません。
しかし、クラウドファンディングは皆で「夢」を共有するための仕組みだと自分は理解しました。

「夢」に妥当性も、費用対効果も本来必要ないでしょう?
映画の話から、くろがねの話しに戻ります。

まずは修復を完了し、エンジン音を響かせ走らせることが今回のプロジェクトで確約する部分です。
もしも、金額が不足したなら、所有者であるNPO法人「防衛技術博物館を創る会」が不足分を充足する形となるから、必ず作業は完了します。

その費用が総額でいくらか?これは終了後に「夢」を共有した仲間に報告すべきこと。

仮に支援金額が余るようなことがあれば、全国巡回展示を企画するなど「夢」の共有してくれた方々と相談して、よりよりプロジェクトになるように進めるのは当然です。

実際に「夢のような話」ですから、共鳴して頂ける人が多い反面、疑念や懸念をお持ちになる方も多いようです。
個別のご質問には出来るだけ丁寧に答えて参ります。拙ブログのメールフォームからどうぞ。

ただし、上記の理由により、不特定多数への情報完全開示は難しいことをご理解して頂いた上で、みなさまと「夢」の実現のために進めて参りたいと思います。

ご協力お願い致します。
https://readyfor.jp/projects/kurogane4ki

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昼間にも書きこませていただいたものです。
実はかくいう私のセリカLBもまた近々、懇意にしている整備工場でフレームからレストアする予定でして、正直新車が買えてしまうくらいの金額が概算でているのですが、
それも私とその整備工場との長年の付き合いによるご厚意によるもので、数年単位で工場の一角を占拠して、社長も工賃による儲けなし、難しい技術を伴わない程度のことは自分でするという上の話で、
一応は実動状態で知名度も高い、少しは部品流通も流通しているトヨタセリカですらこうですから、完全不動状態で部品供給も整備ノウハウも全く無いくろがねを直すとなれば、その苦労は筆舌に表しがたいものになるは容易に想像がつきます。
もし完成したらトヨダAA/AB型やダットサンとならんでいる姿をみてみたいです。

>スバル360@溝車王女さま

日本人というか、アジアの文化かもしれませんが、すぐに「これいくらですか?」と聞かれます。
貴重な車両や、部品だと即答できずに困ることが多々あります。
何でもお金で買える訳ではない・・・
頭ではみなさん判っているのでしょうが、実際に経験しないと感覚的には理解できないのでしょうね。

> もし完成したらトヨダAA/AB型やダットサンとならんでいる姿をみてみたいです。
緊張しますね・・・天下のトヨタ博物館様の収蔵車両と並べられたら、それこそ「夢」のようです。
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

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