日本軍九五式軽戦車の里帰りプロジェクト始動!
昨年秋、NPO法人防衛技術博物館を創る会の賛助会員である、シカゴレジメンタルス
の宮崎社長からお電話が掛かってきました。
閉館された嵐山美術館から2004年にイギリス人に買い取られ、欧州に渡った「九五式
軽戦車」を買い戻す気があるか?という内容でした。
もちろん気持ちは満々ですが、先方の売却希望価格が約一億円という個人ではどうに
もならない金額であったため、もろもろ計画を立て、去る3月12日に欧州にて現物確認
と売却交渉を行いました。

その結果、一口10万円で1000人の方からご支援を頂き、なんとか日本へ里帰りさせよ
うということでNPO法人防衛技術博物館を創る会理事会で決し、5月10日にプレスリリ
ースさせて頂きました。
早速に産経WESTさんや、HUFFPOSTさん、静岡新聞さん、乗りものニュースさんに掲載されました。

こちらが7割ほど修復が完了した、九五式軽戦車。2005年から10年以上に渡る修復
作業の結果、新車時と同様の機能が復活しつつあります。

操行装置は修復は完了し、あとはエンジンの搭載と内部艤装をまつばかりですが、問題
は燃料噴射ポンプが修復不可能なレベルまで壊れていることです。

元々がボッシュ製品のコピーなので、ドイツ製の部品で置き換え修復も可能ですが、今回
の修復作業の趣旨から外れます。可能なら当時の日本製の部品を使いたいとのこと。
どなたかお譲り頂ける方はいらっしゃいませんでしょうか?

燃料噴射ポンプの位置が、ちょうどバッテリーの真上であり、塩素ガスで軽合金の腐食が
酷くて再利用できません。現地スタッフの手書き寸法図からも、なんとかオリジナルを入手
したいという気持ちが伝わって来ます!!
三菱製空冷ディーゼルエンジンA6120VDe用の燃料ポンプは、製造された時期と、メー
カーにより違いがあり、以下の通りです。「三菱A690RR型」「三菱E型」「新潟鐵工AL6L型」
「神戸製鋼L-5型」
今回付いていたのは三菱製A型とのことでが、上記いずれかのオリジナルであれば型は問
いません。また、神戸製鋼の「L-5型」は昭和40年ころまで生産されていた銘板が確認でき
ますので、戦中に拘らず、捜索範囲を広げて頂きたいです。

当時の三菱空冷ディーゼルエンジン本体のオーバーホールは既に完了しています。
ここに燃料ポンプが付けば、往年のサウンドを響かせて再び動き始めます♪
皆様のご支援、ご協力をお待ちしております!!
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