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九五式軽戦車修復プロジェクトの経過報告です!

今年の5月から一億円を目標にスタートしたこのプロジェクトも今月末で、いよいよ一旦ゴールとなります。
12月20日現在、全国155名の方から約2000万円が寄せられております。

目標まではまだまだですが、くろがね四起修復プロジェクトを上回るご支援が寄せられており、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
IMG_0465.jpg
今回のプロジェクトは、単に「完成車体を買い取る」ということではなく、十数年コツコツと続いて
来た修復作業が最終段階を迎えて資金的にも技術的にも行き詰って発せられたSOSに応えた
ものだということをご理解ください。

我々が手を上げなければ、今頃はこのプロジェクトごとアラブの石油王に買い取られてしまい、
砂漠の国へ運ばれたか、ロシア人コレクターの手えに渡り冷たい国に運ばれる運命でした。
いずれにしろ、二度と日本の土を踏むことは出来ない場所に旅立って行ったことでしょう。

実際に手付金として6月に送った1000万円の資金により、エンジン修復が再開されました。
また、NPO法人防衛技術博物館を創る会の賛助会員である、知識と学芸員資格を持ったK氏
の当時のマニュアルの翻訳協力や、技術情報の提供も大きな助けとなりました。

そして74年の時を経て、12月18日に三菱製A6120VDe空冷ディーゼルエンジンの試運転
に成功したとの知らせが英国より届きました♪現在アメリカで稼働状態の個体に続き、世界で
2台目のオリジナルエンジンとなりました。
(*タイ王国やロシアで稼働状態にある九五式軽戦車のエンジンは全く別の車両のエンジンに
載せ替えられております。)

IMG_0605_20181221095337b9b.jpg
次なるステップはこのエンジンを戦車に搭載し、試走させることです。
これに成功すると第二次支払いの4000万円が必要となります。
それにはまだまだ皆様のご協力が必要です。こちらのサイトからお申し込みが可能です。

「海外にあった方が幸せだ」とか、「日本に持ち帰ると朽ち果てる」といったご意見がある
ことも承知しております。
この10年ほど海外の軍用車両コレクターと交流し、各国博物館の運営に携わる方々と
情報交換をする中で、我々が接する海外の展示車両は夥しい失敗と、数々の苦労の上
に出来上がった成功事例でしかないとうことが良く判りました。

振り返れば、1980年代から90年代の海外の名だたる博物館収蔵車両は、その考証に
おいて塗装やマーキング、装備品ひとつとっても模型作りの参考にしてはいけないという
レベルであったことは50歳以上の方なら常識でした。
そのような状況が、この30年程で急速に改善された理由を世界各国の博物館運営の
背景を覗き見ることが出来たことで理解出来ました。

そこには我々と同じ志のマニアの力があったのです!

ですから、我が国でも誰かが声を上げ、多くの方のご協力があれば防衛省と、地方自治体
が協力し公設博物館の設立は可能であると自分は感じました。

まずは「次の世代へ残す」ことを目標に、皆さんと夢を共有したと思います。

繰り返しになりますが、一人でも多くの方のご支援をお待ちしております。

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うーん。

不躾ながら申し上げます。
寄付金額に
2000円
5000円
の枠を設ければもっと人が集まると思います。
ご検討いただければ幸いです。

まさにこれこそ「一波は万波を呼ぶ。」的な活動ですね!

Re: うーん。

ご指摘ごもっともなのですが、当方の事務方の処理能力を考えると、
なかなか広く支援を求める方向に踏み出せません。

今回の支援の結果を踏まえて、次なる一手を打たねばなりませんので、
ご指摘ご参考にさせて頂き、計画を練らせて頂きます!

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。
とにかく、来年5月末までに結果を出さなくてはなりません!
情報拡散へのご協力よろしくお願い致しますm(__)m

万が一目標額に届かなかった場合、寄付したお金はどうなるのでしょうか?

Re: タイトルなし

> 万が一目標額に届かなかった場合、寄付したお金はどうなるのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
まずは支援案内のパンフレットをお読みください。
一口10万円の高額ご支援者の方には、申込時にプロジェクトが成功しない
場合には返金を希望するかどうかのご回答をいただいており、返金希望の方
には同時に返金口座をご記入いただいております。
一口1万円のご寄付は、プロジェクトが不成立の場合にはNPO法人防衛技術
博物館を創る会に寄付と言う形となることをご案内しております。ただし、寄
付金は別会計となり活動資金には利用せず、次なる収蔵品購入または博物館建
設などの物理的な支払いに活用させて頂く予定です。その際には用途は理事会
にて承認が必要で、会計報告に明記させて頂きます。

・・・いまのところ寄付が目標に届かなくても、何とかして資金調達したいと
考えて居りますので、最終的に良い報告が出来ると思います。
プロフィール

小林@御殿場

Author:小林@御殿場
静岡県御殿場市在住
株式会社カマド
代表取締役です。

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防衛技術博物館を創る会

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